PayPayで20%還元キャンペーンを利用した買い物分のキャンペーンボーナス付与が相次いで取り消されるという事態が発生しているようです。
昨年末購入額の20%を還元するとして話題をかっさらったスマホ決済サービスのPayPay (ペイペイ)。還元率の高さと数十分の一の確率で購入金額のすべてを還元するとして高額商品を購入する人が殺到していました。その一方で、決済システムの性能限界に達して多重決済してしまったり、クレジットカード登録システムのセキュリティ設計が極めて杜撰であったため、クレジットカード不正使用の温床になってしまったりという問題も引き起こしていました。
- クレジットカード登録システムへ不正使用しにくくなる暫定措置を実施
- クレジットカード登録のセキュリティ設計を見直す
- 30日間のクレジットカードによるPayPay決済額への上限額設定を実施 (上限5万円)
- さらに日額2万円までのクレジット決済制限も追加
- 不正使用被害者への補償を発表
客離れを起こさないようにと矢継ぎ早に対策を打ち出していましたが、ここに来て再び暗雲が立ち込めてきました。
またかよ!今度は20%還元を楽しみにしていたユーザーに対して還元取り消し?
20%還元を取り消された方々は口をそろえて、「何も問題になるようなことはしていない」と言っています。問題行動がないのに何故ポイント還元が取り消されてしまうのでしょうか。
それではPayPayボーナス付与取り消しに遭った件について、実例をいくつか挙げてみます。
一つ目の事例では、洗濯機をひとつ買った方が5万円分のPayPayボーナス付与を取り消されています。「なにかお困りですか?」としゃあしゃあと表示して人の神経を逆なでしちゃうのは流石です。25万円相当の洗濯機を購入されたのだと思いますが、これで5万円分戻ってこなかったらかなり痛いです。「もうPayPay使わないよ」という気持ちになっても仕方のないところです。
洗濯機1つを買った。
ただそれだけなのにPayPayもらえなかった。
本当にPayPayは不正アプリだと思う。
信用できない。これで本当にもらえないならもう2度と使わない。#PayPay #paypay祭り pic.twitter.com/lX1pEQDBsi— PayPayに騙された者 (@WiFi60670132) January 10, 2019
ふたつめの事例。「しいたけ」さんは全額戻ってくるアレにも当選されており、10万円分のPayPayボーナスも受け取れるはずでしたがこのとおり。当選!とかいいながら取り消しておいて、「なにかお困りですか?」とはこれいかに。
PayPay残高付与取消。いやいや、なんでだよ笑 pic.twitter.com/ySQ5kGkm5F
— しいたけ (@shiitake0525) January 10, 2019
狙い撃ちするかのごとく、高額のポイント付与分が取り消しに遭っている模様。確かに88円や204円のPayPayボーナス付与については取り消しになっていませんが、数千円~数万円の件は取り消しになっていますね。でも月額還元額上限の50,000円を超えてませんかね・・・?全額還元の当選分は別カウントのはずなので、それ以外の20%還元分って月間還元の上限が50,000円になっていませんでしたっけ?
高額付与ばかり取り消されてます。#PayPay pic.twitter.com/KcRAM2eqcm
— しいたけ (@shiitake0525) January 10, 2019
ということでキャンペーンサイトを再確認してみます。
細かい字で、「本キャンペーンにおけるPayPayボーナス付与上限はお一人様につき月額50,000円相当です。取引・キャンセル等の状況により不正行為が行われたとPayPay株式会社が判断した場合、景品の付与が無効になります。」と書かれていました。上記の例だと合計50,000円超えているので取り消しに遭っても仕方のないところなのでしょうか。その旨一方ぐらいあってもいいと思いますけどね。
どうもこの辺り、雑な対応が目立っている気がします。
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なぜPayPayボーナス付与取り消しに遭うのか?
ボーナス取り消しの理由について疑問に思っていましたが、この点について、「ねとらぼ」さんがPayPay広報に取材をされていたので、その記事からいくつか要点をお借りします。
参照・出典 : ねとらぼ 「PayPay「100億円あげちゃうキャンペーン」のボーナス取り消し報告が続出 PayPay広報に理由聞いた」
この記事によると、不正者へのボーナス付与取り消しは1月8日に告知済みとのこと。
PayPay公式を参照すると、以下の記載がありました。
付与が取り消しとなる主な理由としては、キャンペーンや特典の注意事項にも記載しておりますように、以下の可能性があります。
(例)
- 対象となるお支払いをキャンセルし、返金を受けた場合
- 取引やキャンセルの状況により不正行為が行われたと当社が判断した場合
- 付与される前に、対象のPayPayアカウントが停止または削除された場合
- 当社の利用規約に違反する行為があった場合、またはそのおそれがあると当社が判断した場合
- 複数のPayPayアカウントで付与を受けたことが確認された場合
PayPayの基本的な主張としては、取引のキャンセル、不正行為、PayPay規約違反がPayPayボーナス付与取り消しの主な理由であるという事になります。どうも、PayPayボーナス付与取り消しに遭った人々の主張とはかなり食い違っているようですが、果たしてどちらの主張が正しいのでしょうか。。。
ともあれ、こうしたキャンペーンボーナス取り消しの話がネットで広く拡散されてしまうと、PayPayのイメージダウンは避けられないでしょう。既にかなりイメージが悪化してたため、今回の件はけっこう痛いかもしれません。
おまけ
これに付随して、PayPayライトとPayPayボーナスが実は併用できなかった、という問題も報告されていました。キャンペーン規約にも書いてなかったんですけどね、これ。
どこかユーザを舐めているというか、指摘されるまで言わなくていいや、という姿勢が見え隠れしてしまいます。こういうの日本人にはかなり嫌われると思うのですが。
おわりに
今回は、スマホ決済PayPayの20%還元キャンペーンのキャンペーンボーナス付与の取り消しに遭っている件についての速報的な記事でした。
PayPay公式と、ボーナス付与取り消しに遭っている方たちの主張も食い違っているため、もう少し事態を静観したいところです。白黒つけずになあなあにしていると、噂が独り歩きしてPayPayのイメージダウンは避けられなさそうです。
今回も最後まで読み進めて下さりありがとうございました。