QRコード決済サービス、Origami Pay (オリガミペイ) の最大50%割引キャンペーン。松屋で50%超割引を体験してきました。牛丼の吉野家を皮切りにキャンペーンが継続されており、現在は第7弾として牛めしの松屋および系列店で、税込300円以上の支払いで190円引きという狂ったような割引率のキャンペーンをやっています。
第7弾は2019年5月8日(水) ~ 5月14日(火) までのわずか一週間のキャンペーンではありますが、松屋に通いつめれば一食190円~で食事代が済んでしまうことを考えると胸熱な方も多いんじゃないでしょうか?
お小遣い制という名の圧政下にあるサラリーマン諸兄にとっての救いの光になるかも知れません。
300円以上の支払いなら何でも190円引き・・・?
思わず目を疑いましたが、Twitterや5chでも多数の報告が挙がっていることもあり、せっかくなのでこの衝撃を体験してきました。ここしばらく使っていなかったOrigami Payアプリを確認してから最寄りの松屋に向かいます。
ネギたっぷりプレミアム旨辛ネギたま牛めし (税込み490円) か、普通のプレミアム牛めしを頼むか迷いましたが、割引があるなら高い方を頼もうという貧乏根性に負けてネギ入りをオーダー。せっかくなので普段なら頼まないプレミアム牛皿並盛 (税込み300円) もオーダーしました。大盛りにするよりも肉をたくさん食べたかったので!
ここでポイントになるのは300円以上の支払いという部分です。一品300円以上なら会計を小分けにすれば毎回190円オフになります。「一度の会計で190円引き」なので、必ず会計を分けにしましょう。
券売機に並ぶ人がいないのを見計らい、一品ずつOrigami Payで会計します。Origamiアプリを起動し、メニューから一品選んで、「QRコード決済」のボタンを押して、OrigamiアプリのQRコードを券売機のコード読み取り部に当てます。
一品目、プレミアム旨辛ネギたま牛めし。通常490円のところ超お得価格の300円で済みました。40%近い値引き率です。
続けてプレミアム牛皿並盛。これも300円もするので普段なら絶対オーダーしませんが、本日はOrigami様の大盤振る舞いのため豪勢にいきます。牛皿が110円、実に63%引き。
通常なら790円の食事を410円で済ませることができました。味噌汁が薄かったのが気になりましたがここまで値引いてもらえたら文句を言うのも無粋というものですね。めでたしめでたし。
しかしこのキャンペーン費用をOrigamiが負担しているとのことですが、大丈夫なんでしょうか。たったの一週間とは言え相当な費用負担になりそうな。それも最近不渡りを出しかけたとのことですので、あまり無理をせずに飲食店中心に広がっていって欲しいものです。190円引きとは言わず100円引きやってくれればまた使いますからね・・・。
第8弾はどこが来るかなー。
OrigamiPay、サービスの概要
QRコード決済サービスは2017年2月開始
株式会社Origami (オリガミ) が提供するQRコード・バーコード決済サービスの概要について簡単に紹介します。
Origamiは2012年2月22日設立の若い会社で、元々はiPhoneと連携したスマホ向け通販サービスを提供していた企業ですが、2015年10月に現在のスマホ決済サービスであるOrigami Payのベータ版である「Origami決済」を提供開始。2016年5月にOrigami Payをコンタクトレス決済サービスとして正式リリースしました。新興ですがソフトバンクとクレディセゾンの出資を受けています。
2017年2月に現在のQRコードを使用した方式に改められています。大量のポイント還元で市場を席巻しているPayPay (ペイペイ) やd払い (でぃーばらい) と比較するとかなり早い時期にサービスインに漕ぎ付けています (PayPay : 2018年10月、d払い : 2018年4月)。
2017年6月時点で加盟店は2万店に達し、2019年5月11日時点で国内145万か所・海外1,000万か所へ、とOrigami Pay公式サイトに記載されています。また、Origami Pay加盟店から成るオンラインマーケットでもOrigami Payを利用した決済が可能です。
スマホを利用したQRコード決済の先行者とも言うべきサービスですが、体力のある大企業の追い上げは流石に苦しいのか、ここのところ元気がありませんでした。
Origami Payの支払い方法
Origami Payの支払い方法は以下の3パターンがあります。
- 金融機関口座からの即時払い
- デビットカードからの即時払い
- クレジットカードによる後払い
ポイント還元を考えるとKyashをクレジットカードとして登録すれば最大5%還元が実現できるためかなり熱いです。いつ使えなくなるか分かりませんが、もらえる内は5%還元をもらっておくのがいわゆる情強のたしなみでしょうか。
一般のクレジットカードであればVISA、Mastercardブランドのカードを支払い用に登録可能です。例外的にセゾン発行のクレジットカードのみJCB、AMEXブランドのカードも登録可能です。将来的にはダイナースや銀聯にも対応する予定です。
また、au WALLETプリペイドカードはMastercardブランドのロゴが付いた国際ブランド決済カードですがOrigamiでは利用不可能との事なのでご注意を。
Origami Payサービスのメリット
いつでも2%オフ
Origami Payで買い物をするといつでも2%オフです。また、初めての支払いの場合は5%~10%オフになる店舗も多いです。クレジットカードで2%以上のポイントが付くことはまずないので、直接クレジットカードで支払うよりもOrigamiを通す方がお得になるというわけですね。
ただし2%オフについてはローソンなど一部非対応の加盟店があります (dカードの3%オフと競合するからでしょうか)。また、クーポンやキャンペーンとの同時適用はされません。クーポンやキャンペーンが優先されます。
クーポンやキャンペーンが充実
例えば今回の様な最大50%超の割引率のキャンペーンを期間限定で行っています。キャンペーン対象のお店が近所にある方にとっては非常にメリットが大きいはず。
クーポンとして即時払い銀行口座でイオン銀行口座を登録すると500円分のOrigamiPayクーポンがもらえたりもします。
また、銀行口座からの即時払いの場合は更に1%オフの特典もつきます。
ポイントサービスは早々に終了
オンラインショップでの商品購入金額の1% (100円毎に1 Origamiポイント) をOrigami内で利用可能なポイントとして還元していましたが、本サービスは2019年1月31日を以て終了しています。
PayPayの様な決済の度にポイント還元を受けられるサービスではありませんが、2%オフ目的で使っていくのがメインになるため、上述のクーポンやキャンペーンを併用して使い倒していくのが賢い使い方でしょう。
加盟店にとっては有難いサービスだが・・・
加盟店側では決済のための負担が少ないとされるQRコード決済。支払いの方法は以下の二つ。
- お店のスマホ、タブレット端末などQRコードリーダー付端末で、お客が提示したOrigami PayアプリのQRコードを読み込み自動的に決済
- 店頭に提示したOrigami PayのQRコードをお客がスマホで読み込んで、店頭で金額を入力
前者は無人化が可能ですが設備負担が少し発生します。後者は設備コストゼロですが人件費がかかり、誤入力が発生するリスクを負うことになります。
いずれにせよ従来のクレジット決済よりははるかに負担が軽くなります。
また、決済手数料も0%~3.24%と小規模店にとってはクレジットカード決済手数料よりもかなり安いため導入の大きな後押しになります。しかし大手のPayPayなど、導入当初は決済手数料をゼロにしていますがいずれは決済手数料を取り始めるため、そのタイミングで加盟店から大量の離脱が発生するかも知れません。これは日本が国を挙げて進めているキャッシュレス政策にも言えることですが・・・。
また、消費者サイドからはApple Payやクレジットカード払いの方がサインレス化が進めばよりスピーディに決済が行えることや、ICチップベースの決済によるセキュリティレベルの高さなど、QRコード決済側の課題をどう解決していくかも見えていません。
現状、QRコード決済を取り巻く状況は未だに不透明感が払拭できていないと言わざるを得ません。
セゾンOrigami Pay・UC Origami Pay
クレディセゾンから出資を受けていることもあり、セゾンやUCのOrigami Payアプリを利用することも可能です。この場合、セゾン発行クレジットカード、UCカード発行クレジットカードのみの対応となります。
一般のOrigami Payの2%オフこそ適用されませんが、セゾン・UC Origami Payの支払い1,000円につき1ポイントの永久不滅ポイントが貯まります。
配布されるクーポンやキャンペーンの内容は通常のOrigami Payとは異なります。セゾンやUCカード発行のクレジットカードをお持ちの方で、お得に使い倒したい方はセゾンOrigami Pay、UC Origami Payアプリも入れておくと良いでしょう。
おわりに
今回はOrigami Payで松屋で何度でも190円引きのキャンペーン実体験のお話と、QRコード決済サービスのOrigami Payに関する簡単な紹介でした。
最後まで読んで下さりありがとうございました。