お得なQRコード決済サービスと言えばPayPay (ペイペイ) と言うぐらい圧倒的な強さで広まってきたPayPayですが、唯一紐付け可能だったクレジットカードであるYahoo! JAPANカードでPayPay残高チャージ・PayPay決済を行った際のTポイント付与が2020年2月1日より停止されるというアナウンスが去る1月15日、ついに出てしまいました。
このところYahoo! JAPANとTカードの間の関係があまり良いとは言えなさそうだったこともあるのと、ソフトバンクグループ自体が決済ビジネスのコアにPayPayを据え、Tポイントと手を切るという方向性の決断を下していたようにも見えるので、順当な措置であるとは思います。
しかし、QRコード決済サービスの隠れた旨味はクレジットカード自体のポイントとQRコード決済サービスそのもののポイントを二重取りできる点にあったと考えている人も少なくないでしょう。加盟店手数料もいつまでも無料というわけにいかないでしょうし、どうなるPayPay?
2020年2月1日よりYahoo! JAPANカードでのPayPay残高チャージ・PayPay決済によるTポイント付与停止!
2020年1月15日アナウンスの内容
去る1月15日に配信されたメールによる、Yahoo! JAPANカード会員へのアナウンス内容を抜粋しました。
これまではPayPay決済や残高チャージに利用した際にTポイントが1.00%付与され、PayPay決済によるPayPayボーナスと二重取りが出来て非常においしかったのですが、それも来月からなくなってしまうようです。
ここはひとつ、Tポイントの代わりにPayPayボーナスあたり大盤振る舞いして欲しいところです。現カード会員にはYahoo! JAPAN PayPayカードみたいなのと順次切替えを行い、そのカードでPayPay使うと合計1.50~2.50%ぐらい還元してくれるとか。そういうの欲しいですよね!
また、ひっそりとnanacoへのクレジットチャージでもらえていたTポイント0.50%還元もなくなるそうです。地味な改悪に見えますが、他社の決済サービスに客が流れるのを少しでも阻止するための方策でもあり、不要なコスト削減の一環と見て良さそうです。ユーザからしたら改悪に変わりはありませんけどね。
オフィシャルには2月1日に日付が変わったその瞬間からTポイント付与はなくなります。が、クレジットカードの請求が2月1日前までに挙がっていないものについても同様の扱いを受けるので、PayPay決済で紐付けたYahoo! JAPANカードに支払いを回している場合は数日の余裕を見た方が良さそうです。
Tポイントと手を切り、PayPayをポイントプログラムの中核に据える布石か?
2020年1月19日現在でも、Yahoo! JAPANカードの公式ウェブサイトでは、「Tポイントが貯まる・使える」という文言を売り文句に会員の募集を行っています。長い間、Tポイントが貯まるカードと言えばYahoo! JAPANカードかファミマTカードJCBが定番でしたしご存知の方も多いと思います。
しかし、2020年1月9日(木)~ 2020年3月25日(水)の期間限定ではありますが、入会特典として付与されるポイントがTカードではなくPayPayボーナスライトになっているキャンペーンが行われていることからも、本格的にYahoo! がTポイントと袂を分かつ日が近づいている様に見えてなりません。
PayPayボーナスライトとは?
PayPayボーナスライトは、ヤフー関連サービスの利用特典として付与されるポイントです。貯まっている場合は支払いに真っ先に使用されます。付与日から60日間という有効期限の短さには注意が必要。
PayPayボーナスは名前は似ているものの、有効期限が無期限です。
おわりに
徐々にですがYahoo! JAPANカードがTポイント陣営からの離脱に向けて目に見える動きを取り始めています。2月1日以降、Yahoo! JAPANカード既存会員や、新規募集会員へ改めて大きなアナウンスを出してくる可能性も否定できません。
一人負けになりつつあるTポイント陣営の動きはどうなるでしょうか。共通ポイントプログラムの走りとして、今もって非常に多くの加盟店を抱えているためその加盟店基盤を欲しがる企業も多いとは思います。今後の動きに注目ですね。