今回はダイナースクラブ (Diners Club) の最高峰カード、ダイナースクラブプレミアムカード、通称黒茄子に付帯するベネフィットについての紹介やステータス・レア度・審査難易度についての考察記事です。
現在のダイナースクラブカードは日本国内においては三井住友トラストクラブによってサービスが提供されています。依然としてハイステータスカードとして知られるダイナースクラブカードですが、そのプレミアムカードということでダイナースプレミアムはいわゆるブラックカードの一角を占める最高レベルのクレジットカードとして知られる存在でした。
しかし現在は相次ぐサービスレベルの低下、制度の改悪に伴い解約者が多く出ているとも言われており、斜陽のブラックカードでもあり、復活が待たれるところです。
では早速、どんなカードなのか見ていきましょう。
本記事のポイント
- 元祖ステータスカードのダイナースプレミアムカードとは
- ダイナースプレミアムカードの取得方法と審査の厳しさ
- ダイナースプレミアムカードが得られるベネフィット
ダイナースクラブカードは、いわゆるスタンダードクラスのカードであれば自己申し込みが可能となっています。しかしプレミアムカードはインビテーション (招待) 制をとっており、インビテーションを受けるのは容易ではありません。ダイナースプレミアムカードを欲する方は、まずは一般的なダイナースクラブカードや、提携カードへの入会、その後のダイナースにおけるクレヒスの積み上げが必要になります。
ダイナースクラブプレミアムカードとは
ダイナースクラブは1950年にアメリカで創業された企業です。当時すでに様々な分野で後払いカードが流通していましたが、高級レストランで使用可能なカードはありませんでした。そこに目を付け、アメリカやヨーロッパで国をまたいで決済可能な国際ブランドシステムを引っ提げ、富裕層をターゲットとしたクレジットカードを発行し始めたのがダイナースクラブです。
日本においては現在のJTBとみずほ銀行によって日本ダイナースクラブが設立され、現在のクレジットカードで一般的な各種サービスの普及に多大な貢献を果たしました。米ダイナース本体の経営母体の変化に伴い日本国内での運営企業も変化し、現在は三井住友トラストクラブによって運営されています。
ダイナースクラブ自体の歴史については以下の記事で詳しく触れています。
Diners Club(ダイナースクラブ)ブランドのクレジットカードグレード~最高ランクは「プレミアム」~
クレジットカード国際ブランド (VISAやJCBといったカードブランド) 内の格付けに関する解説記事の第5回、今回はDi ...
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カードデザイン
- ダイナースクラブ プレミアムカード
- ANAダイナース プレミアムカード
- BMWダイナース プレミアムカード
銀色や白金をイメージしたダイナースクラブカードとは一転して黒を基調とした、ブラックカードですよと言わんばかりのデザインです。
左からプロパーカードのダイナースクラブプレミアムカード、提携カードのANAダイナースプレミアムカード、BMWダイナースプレミアムカードになります。
提携カードも数多いが一流企業との提携のみ
ダイナースクラブカードの特徴として、最高グレードのプレミアムカードでも提携カードがよく知られた存在として登場してくる点があります。
そして提携企業は一流とされる企業のみです。例えば、ホテルグループとの提携であればニューオータニとの提携カードを発行しても、間違ってもア○ホテルとは提携しないでしょう。エアライン提携カードについてもANA、JALとの提携カードはありますがLLCとの提携は行われていません。
アメックス最高グレードのセンチュリオンカードについては自社発行のプロパーカード以外存在しません。JCB最高グレードのTHE CLASS (ザ・クラス) は一応提携カード (信金など) にもTHE CLASSはありますが有名とはとても言えないマイナーなものです。
それと比較するとダイナースは提携カードのプレミアムをかなり前面に押し出しています。
コンセプト
アメックス上位カードのように富裕層向けをターゲットにしたクレジットカードではありますが、そこにダイナースならではの拘りがあります。
年収や資産も大事なのですが、医師・弁護士・大学教授といった大企業経営者程のお金はなくても社会的信用の高いハイステータスとされる職業の方への加点が大きいのが特徴です。
名士向けのクレジットカードであるとされており、以下の属性が重視されます。
- 職業のステータス
- 収入の高さ
- 収入の安定性
- 本人の職業に関する社会的信用の高さ
かつては米ダイナースでは入会にあたり国家資格やMBA取得が必要とさえ言われていました。まさに社会的に信用の高い人々のみで形成されたプレミアムクラブであり、入会時には既存会員の紹介・推薦も要求されるなど成金や一見さんはお断りだったのです。
年会費
- ダイナースクラブプレミアムカード … 年会費130,000円+消費税 (家族カードは無料)
- ANAダイナースプレミアムカード … 年会費155,000円+消費税 (家族カードは無料)
- BMWダイナースプレミアムカード … 年会費130,000円+消費税 (家族カードは無料)
年会費も相当な額になります。インビテーション発行に至るまでの属性や利用実績もさることながら、税込み14万円以上の年会費を毎年払い続けて維持できる客層のみを厳選しているのがよく分かりますね。
ダイナースプレミアム取得の道のり
その1. ダイナースクラブカードで利用実績を積む
ダイナースクラブカードに入会し、ひたすら使い込みます。年間利用額で数百万は欲しいところです。利用実績や会員の属性 (年齢・職業・勤務先・勤続年数・年収など) を勘案して、電子メールやお手紙によるインビテーションが送られてきます。ダイナースクラブ営業担当者からのプレミアムカードへのお誘いの電話がかかってくる場合もあります。
その2. プレミアムカード既存会員からの紹介
既にダイナースクラブプレミアムカードの会員である知人・友人の方からの紹介でも入会可能であることが確認されています。
その3. 特定職業の方向けのルート
医療従事者の方向けの「m3.com」というサイトでは、本来インビテーションのみで入会可能なクレジットカードを直接申し込める優待特典があります。
- ダイナースクラブプレミアムカード
- ANAダイナースプレミアムカード
- JCB THE CLASS
- セゾン・プラチナ・アメリカン・エキスプレス
これらのインビテーション経由でしか持つことのできない高嶺の花とも言えるクレジットカードを直接申し込めるため、特に医師の方はクレジットカード審査においては非常に強いと言えます。
もちろんm3.comの申込でも入会審査が行われるため、必ず審査に通るとは限りません。しかしm3.comによる身分・身元の保証がされた状態で、高年収の方が多い職業従事者である証明付での申し込みになるため、m3.com経由の申込での可決率は高いと見て良いでしょう。
審査基準は年々少しずつだが軟化している模様
職業も医師・弁護士など社会的に尊敬を集める資格持ちの方や、サラリーマンなら東証一部上場は言うに及ばず日経225やTOPIXなどの採用銘柄であれば尚良しです。年収も1,000万円ぐらいでは全然足らない・・・と言われていましたがそれも今は昔になりつつあるかも知れません。
年間利用額は250万円~300万円もあればインビが発行されている報告がチラホラ挙がっています。また、最も気になる年収ですが、700万円~800万円程度の方でもホルダになっている方が急増している模様です。ただし審査可決のボーダー下限に近いかも知れませんし、持ち家の有無や職業ももちろん影響するので、このラインに到達したからと言って必ずしも入会できるとは限りません。
年齢・職業とそれに伴うきれいなクレヒスもダイナースの審査においては重要な基準となっていますが、27歳以上の医師・弁護士・公務員で優良なクレヒスを持つ方であればすんなりクリアできる程度に緩和されているようです。
医師・弁護士の資格を持たない方や公務員でない方でも、そこそこ有名な大企業勤めなどであれば30代半ばから40代、年収で1,000万円もあればインビテーションが送られてくるという事例が増えています。
ダイナースクラブプレミアムカードの審査基準考察
一部項目には最低ラインはあるものの、スコアリングによる合計点が基準を上回れば可決に至る様です。そのため年収がパッとしなくてもその他の要素のスコア積み増しで可決に至る、という事例が多く見受けられます。
当然ながら無収入の方、信用情報にネガティブ情報のある方は対象外です (平茄子自体の対象外)。自営業者やデイトレーダーの方は収入のハードルが大きく上がるのと、継続して生計を立てている年数を問われるでしょう。
以下、特に影響の大きそうな項目について説明します。
年齢
27歳以上が入会条件とされています。かつては33歳以上でした。
しかし一般的には20歳以上、昨今では18歳以上を入会要件とするクレジットカードが増えている中、今も27歳以上を要件としており、年齢と合わせて勤続年数や従事する生業の安定性を見る指標として使用されていると見て間違いないでしょう。
そのため若すぎてアウトになることはあり得ます。
年収要件
最低ラインが700万円あたりでしょうか。ただし最低ラインの場合は後述の一部職業による加点や、持ち家の有無による加点を得ないとインビテーション送達の審査通過は厳しそうです。
一般的には年収1,000万円以上など年収の底上げによる加点で審査基準を通過している方が多そうです。
ダイナースにおける決済利用実績
年間250万円程度でインビテーションを受け取っている方も多くいるので、最低ラインが200万円程度のところにありそうです。
また、ダイナースクラブカード入会から一年以内でプレミアムへアップグレードされるケースも散見されるため、プレミアムカード会員の有力候補と見れば利用期間が短くてもインビテーションが送られます。もちろん他社クレヒスを相当考慮しているものと思われますが。
職業
以下の職業の方は明らかに加点がかなり大きいと思われます。
- 医師
- 弁護士
- 大企業の役員・経営者
- 公務員
また、それ以外でも加点の大きそうな職業・ポジションとしては以下のものが挙げられます。
- 公認会計士
- 大学教授
- その他士業
- 大企業の役職者
- 大企業の一般従業員
『ダイナースは社会的信用のある人向けの「クラブ」である』とダイナースファンの方が某所で記事を書かれていましたが、こうした思想が審査基準にもある程度の影響を及ぼしている様です。
住宅維持費 (持ち家の有無・家賃の有無)
ローン支払いのない持ち家のある方や、官舎住まいの国家公務員の方などが加点を受けている要素と見受けられます。特に公務員の方は解雇リスクの低さと相まって大きな加点を受けているのではないでしょうか。
既存会員からの紹介・m3.comによる紹介
敢えてm3.comについても紹介という言い方をします。
既存会員やダイナースと提携した組織による身元保証と紹介により、ある程度の水準以上の申込者という事になるため、紹介がある場合は若干の加点が行われていると見て良いでしょう。
審査通過の基準
後述のサービスレベル低下による解約増を受けたのか、上に挙げた条件の内で年齢と2,3項目の条件を満たして入会している方が多く見受けられます。
「社会的地位や信用の高い人向けのクラブ」どころの話ではなくなってきているのでは・・・。
ダイナースプレミアムのベネフィット
総じてサービスレベルの低下が目立ちます。かつては「最強」と呼ばれるほどのポイント還元率が非常に高いクレジットカードとして年会費を払ってでも保持している方が多数おりました。昨今はポイント還元制度やサービス改悪に伴い解約者が出ている様です。
ダイナースクラブリワードポイントの還元率2% ~ 3%
ダイナースクラブプレミアムカードで決済すると、ポイントプログラム「ダイナースクラブリワードポイント」が100円につき2ポイント (ポイント還元率2.00%) 貯まります。
また、リボ払いの場合は更に1ポイントプラスされ、還元率3.00%に達していました。
2018年12月以降のポイント還元制度改悪、3つのポイント
- 月の利用総額に対するポイント付与 → 決済ごとのポイント付与へ変更
※100円未満の端数で取りこぼしが毎回生じる - リボ払いの初回支払い前 (=金利発生前) の繰り上げ返済分はリボボーナスポイント対象から除外される様に変更された
- リボ払いの最低支払金額を10万円としてマンスリークリア不可能とした
これまでが大盤振る舞い過ぎたのかも知れません。しかしサービスレベルを下げてしまうと顧客離れが起きるのは避けようがありません。ポイント還元なんて気にしないぜ!という余裕のある会員を選別し始めたのかも知れませんが・・・。
2019年9月16日より国内利用100円 = 1.5ポイント、海外利用100円 = 2.5ポイントへ改悪 (5/17発表)
ダイナースクラブプレミアムカードのポイント還元率についにメスが入りました。
’19年9月16日より国内利用分のポイント還元が従来の100円 = 2ポイントから100円 = 1.5ポイントへ引き下げられます。海外利用分については2022年3月15日までの期間限定ですが、0.5ポイントの上乗せがあり、100円 = 2.5ポイントへとポイント還元率がアップします。
- 国内利用分 : 100円 = 1.5ポイント
- 海外利用分 : 100円 = 2.5ポイント (’22年3月15日まで)
ダイナース日本の利用総額から見れば国内利用分が圧倒的に多いのは想像に難くありません。結局は経費圧縮のためのポイントプログラム改悪と見て良いでしょう。
因みにANAダイナースプレミアムカードは今回の改訂対象外です。後述のとおり、既に18年末に改悪が入っているため流石に短期間にこれ以上改悪したら解約者が更に増えますし。
キャッシュレス化推進のために日本政府がクレジットカード会社各社へ手数料引き下げを要請したという事があり、各社ともポイント還元率の維持が難しくなってきているという意見もあります。しかしダイナースクラブ日本の場合は、本当に資金繰りが苦しく、事業立て直しの一環としてポイント還元率を抑制するのであると考えています。
航空会社マイレージプログラムへの移行は制限あり
ANAマイルや他の提携マイレージプログラムへのポイント移行も1ポイント = 1マイルのレートで移行可能なので、マイル還元率でも2%を超える高還元率のクレジットカードです。
これを目的にダイナースクラブプレミアムカードを保持している会員も多くいましたが、2016年2月1日にマイレージへの移行について年間移行上限が設けられてしまいました。
- ~ 2018年12月20日まで : ANAは年間8万マイルまで、他社マイル10万マイルまで
- 2018年12月21日以降 : ANAは年間4万マイルまで、他社マイルは10万マイルまで
ANAマイラーの会員の離脱が多く発生したのは言うまでもありません。
ライバルと目されるアメックスプロパーカードでも同様のマイルへの移行上限が設けられているため、仕方のない流れなのかもしれません。
ANAダイナースプレミアムカードは?
基本的にANAマイル移行上限のないANAカードであれば従来のマイル換算率2%の恩恵に浴することが出来るのでは?と思われるかもしれませんが、ANAダイナースプレミアムも2018年12月のポイント還元制度改悪のあおりを受けています。それも致命的なほどに。
- 一般加盟店 決済額100円/2ポイント → 1.5ポイント
- ANAグループ 決済額100円/2ポイント → 2.5ポイント
普通に考えたらANAグループでのクレジットカード利用よりも一般加盟店 (街のお店やレストラン) での利用の方が圧倒的に多いですよね。ANA提携カードユーザーの多くはマイル還元をカード保持の目的としているはず。
年会費とマイル還元率のバランスがこれで大きく崩れてしまい、「年会費約10分の1のANA VISA WIDEゴールドに乗り換えた方がお得なのでは?」、「ANA VISAプラチナなら年会費半額でベネフィットほとんど同じだし・・・」などと考える会員を多数生み出したのは言うまでもありません。
利用の少ないサービスから切って年会費を維持しつつ100円=2マイルのレートを維持するのが正解だったと思うのですが、ANAからマイルを購入する費用を圧縮するのが短期的には最も費用を圧縮できる方法だったのだと思います。しかし何のために会員が年会費155,000円も毎年払っているのかをあまり考えていなかった様です。時すでに時間切れかも知れませんが。
決済額の実質2%オフが強みだったが・・・
マイルへの移行にはやや難ありとは言え、還元率2.00%のポイントをキャッシュバック (ポイント・キャッシュバック) または月々のカード利用代金支払いに充てられる (ポイント・ペイ) のはダイナースクラブプレミアムカードの大きな強みでした。
しかし、2018年12月の制度改定により、決済額200円で1ポイントしか貯まらない特定加盟店が多数追加されてしまいました。還元率0.50%の加盟店が増えてしまうと魅力が半減しますよね。
2018年12月以前からの特定加盟店
- 電力会社
- ガス会社
- 水道局
- 各種税金
- NHK視聴料
- 国民年金保険料
- 医療用の物品
2018年12月に追加された特定加盟店
- 総合病院 (大型病院) における医療費支払い
- 有料道路利用料
- ETC利用料
- 各種保険料
- 電話・携帯電話・プロバイダ利用料 (通信費全般)
- 各種有料放送
- 自動車等の車両購入費支払い (100円毎に2ポイント→ 1ポイント)
付帯保険は相変わらずの充実
利用する人があまり多くないのか、付帯保険は充実したままです。当然自動付帯、家族特約もバッチリです。ただしこのレベルの補償内容であれば年会費25,000円のJCBプラチナやANA JCBプレミアムで十分カバー可能です。
海外旅行保険 (カッコ内は家族特約)
- 死亡・後遺障害 : 最大1億円 (1,000万円)
- 障害・疾病治療 : 最大1,000万円 (200万円)
- 賠償責任 : 最大1億円 (1,000万円)
- 携行品損害補償 : 最大100万円
- 救援者費用 : 最大500万円
- 乗り継ぎ遅延補償・出航遅延・欠航補償 : 最大2万円
- 手荷物遅延/紛失 : 2万円/4万円
国内旅行保険 (カッコ内は家族特約)
- 死亡・後遺障害 : 最大1億円 (500万円)
- 入院・通院補償 : 入院日額5,000円、通院日額3,000円 (同)
- 手術費用 : 5万~20万円 (同)
空港ラウンジ利用でもちょっぴりプレミアム
- プライオリティパス (プレステージ) 付帯
- 家族分のプライオリティパスも無料発行可能
- 銀座プレミアムラウンジ・東京駅大丸ラウンジ利用可能
- 国内線ANAラウンジ利用可能 (ANAダイナースプレミアムのみ)
ANAダイナースプレミアムカード会員はANA上級会員 (スーパーフライヤーズ) しか利用できないラウンジを国内線のみとは言え利用可能なのは有難いです。
家族分のプライオリティパスを無料発行してくれるのも助かりますね。
また、同行者一名も利用できる特典がなくなったのが残念ですが、大丸や銀座のプレミアムラウンジも他社カードにはない役に立つ特典です。かつては一対一の簡単な打合せや商談でも利用できましたが、同行者を入れてくれなくなったため平日のビジネスマンの利用が減っていそうです。
トラベル関連の特典
ANAダイナースプレミアム限定ですが、エコノミークラスの航空券でも、ビジネスクラスのチェックインカウンターを利用できます。混雑する夏休みや年末年始などに威力を発揮する特典です。
また、クローク(冬場のコート預かり)の無料利用や、手荷物宅配も往路・復路ともに無料であるなど、頻繁に海外へ渡航される方にはとても重宝するサービスが付帯しています。
元々のT&Eカードとしてのサービス内容はとても良いのにもったいない話です。
ホテル上級会員や優待サービス
自動的にいくつかのホテルグループの上級会員になれます。格安プラチナには無い本家プラチナ・ブラックカードレベルの特典ですね。
一休.comのダイヤモンド会員付帯
高級レストランやホテル予約サービスの「一休」で、通常は年間30万円以上利用した方のみがなれるダイヤモンド会員の権利が付帯しています。一般会員と比較するとポイント還元率が上がったり、タイムセールの開始時間が早くなったりといった特典があります。
高級レストランの食事が大幅割引の「プレミアムエグゼクティブダイニング」
アメックスの招待日和と比較すると、店舗数が多く、プランに幅があるのが強みです。ダイナースの名の面目躍如といったところでしょうか。
- アメックス : 2名分の食事代の内1名分無料、約200店舗で利用可能
- ダイナース : 2名分の内1名分、または6名分の内2名分の食事代が無料に
ダイナースクラブごひいき予約
急なキャンセルが人気店で出た場合に、LINEで通知してくれるサービスです。人気で予約が取りにくいお店や老舗のお店の案内も多く含まれているためグルメな方にはおススメです。
プレミアム専用コンシェルジュ
コンシェルジュサービスも無料で利用可能です。昨今は年会費2万円クラスの格安プラチナカードにもコンシェルジュサービスが付帯することが増えてきましたが、プレミアム会員専用のコンシェルジュサービスとは言え、格安プラチナのコンシェルジュに毛が生えたようなレベルであるという評判も聞きます。
恐らくアメックス本家のコンシェルジュより質が悪化していますね・・・。
ダイナースポイントモール
かつては購入金額の20%ものポイントバックを受けられる素晴らしいサービスでしたが、現在では2.00%~程度のポイント還元率となっており、一般のゴールドカードやプラチナカードのショッピングモール並みに還元率が落ちてしまいました。
おわりに
今回はブラックカード紹介記事第5弾として、ダイナースクラブプレミアムカードの審査基準やベネフィットについて紹介しました。
各社ともに審査基準や根本の考え方が大きく異なるのが面白いところです。特にダイナースの場合、成金はあまり好まずに懐に余裕のある「良き市民」を求めているのがよく分かります。
しかしながらサービスレベルや質の低下を見る限り、税込み年会費を14万円以上支払って維持するべきブラックカードなのか、疑問が残らないと言えばウソになります。何とか三井住友トラストクラブにはダイナースブランド復活のため、頑張っていただきたいところです。
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今回も最後までお読み下さりありがとうございました。