連休明けの5月8日より、スマホ決済サービスPayPay (ペイペイ) のボーナス付与率 (お買物の度にもらえるポイントの還元率) が0.50%から3.00%になります!一気に6倍にもボーナス付与率を上げられてしまうところがソフトバンクグループの体力の恐ろしいところです。今回は3.00%に跳ね上がるというPayPayボーナス付与率に関して詳細をお知らせします。
3.00%還元率を謳うPayPay
現在開催中の「第2弾100億円キャンペーン」
現在開催中の、「第2弾100億円キャンペーン」は5月31日終了予定。最大20%還元とは言え、一度に還元されるPayPayボーナスは最大で1,000ポイント。これに「やたらと当たるくじ」の付与上限も1,000ポイントです。重複した場合でも最大1,000ポイントの付与となります。
「第2弾100億円キャンペーン」によるポイント付与上限は50,000ポイントなので、PayPayヘビーユーザーの中にはもう50,000ポイントに到達してしまった方もいるかも知れません。理屈の上では25万円分のお買物をPayPayで決済すれば50,000ポイントに到達してしまうはずですし、10回に1回当たるとされる、「やたらと当たるくじ」による補完もあればもっと早い段階で上限の5万ポイントに到達していることでしょう。
キャンペーンポイントの上限に達してしまえば、PayPayはただの0.50%還元のスマホ決済サービスでしかなくなるため。d払いなどへ一時的に移行したユーザも多いかと思われます。今回の「最大3%いつでも戻ってくる!」キャンペーンはそんな状況に対する離れたユーザを呼び戻すためのカンフル剤としても期待されていそうです。
今回の「最大3%いつでも戻ってくる!」キャンペーンで100億円キャンペーン終了後もPayPayでお得にお買物
まず、5月8日からPayPay利用によるボーナス付与率が3.00%に上昇します。これで、「キャンペーンがやってない時期はPayPayで決済しても別にお得と言うほどではない」といった批判をかわせるようになります。ただし3.00%還元には色々と条件があります。
キャンペーンボーナスポイントの付与条件や上限についてはPayPay公式サイト内の以下の表にまとめられていますが、その詳細について後段で説明します。
3.00%還元の条件
- PayPay残高またはYahoo!マネーからの支払い
- Yahoo! JAPANカードを紐づけたPayPayでの支払い
- 一度の決済におけるボーナス付与上限は15,000円相当 (つまり50万円以下のお買物なら3.00%還元をフルに受けられる)
- 月ごとのボーナス付与上限は30,000円相当 (月100万円以下の決済なら3.00%還元をフルに受けられる)
やはり他社クレジットカードを紐付けた場合は3.00%還元対象から外れる模様。どうしてもクレカ払いしたければ、Yahoo! JAPANカードを利用してくれという事ですね。
PayPayの「いつでも最大3%ボーナス」を余すことなく受け取りたい方は、「Yahoo! JAPANカード」を作成することをおススメします。
5月31日までの最大20%戻ってくるキャンペーンでは22.5%もらえるのか?
22.5%還元を期待してみたのですが、ひっそりと利用規約が改訂されていました。
例えばPayPay残高またはYahoo!マネーによる支払いの場合、
- 旧 : PayPay通常特典0.50% + キャンペーンボーナス19.50% = 計20.00%
- 新 : PayPay通常特典3.00% + キャンペーンボーナス17.00% = 計20.00%
ということで、最大20%戻ってくるキャンペーン中に通常特典のボーナス付与率が3.00%になっても、最大20.00%を超えることはありません。残念!
やたらと当たるまではいかなくても20回に1回当たる
更に、6月1日以降、「やたらと当たるくじ」を引き継ぐ形で「PayPayチャンス」という名称でサービスがリニューアルされます。当選した際のボーナスポイントとして最大1,000ポイント付与されます。適用条件は「いつでも最大3%(略)!」と同じで、支払いにはPayPay残高、Yahoo!マネー、Yahoo! JAPANカードのいずれかを使用しなければなりません。
- 当選確率は20回に1回
- PayPay残高またはYahoo!マネーからの支払い
- Yahoo! JAPANカードを紐づけたPayPayでの支払い
ということで、当たり前かも知れませんが、Yahoo! JAPANカードへユーザを呼び込むための囲い込みの一環としても使われると言っても良い状況です。並大抵の手段では楽天カードに勝てないと判断してこういったYahoo! JAPANカード優遇策を準備してきたということでしょうか。
スポンサーリンク
最大3%還元も、PayPayチャンスも「PayPayボーナス」での付与である点に注意
どれだけ大盤振る舞いのキャンペーンでも、現金ではなくPayPay残高のポイントが増えるだけでしかないので、PayPay残高に含まれる「PayPayライト」と「PayPayボーナス」の違いと有効期限については押さえておきましょう。
PayPay「残高」の有効期限は最短2年
- PayPayライト … Yahoo!ウォレット支払い用銀行口座やYahoo! JAPANカード等からチャージした残高。送金や割り勘機能対応。
- PayPayボーナス … PayPay支払いによるポイント還元やキャンペーンポイント還元で付与されたPayPay残高。送金、割り勘非対応。支払い時はこちらが優先して使用される。
- PayPay残高 (ライトおよびボーナス) の有効期限 … 最後にPayPay残高が変動してから2年間
注意しておくべきは、「最後にPayPay残高が変動してから2年でPayPay残高は失効する」ということ。現金やクレジットカードからチャージさせておいて最短2年というのはあまりに短い。5月20日前後の改修でPayPayライトだけ有効期限を5年に延ばすようなので改善されてほっと一息です。
- 参照・引用元 : PayPayからのお知らせ | (プレスリリース)支払いのたびにもらえる利用特典の付与率が従来の6倍となる3%にアップ!
- 参照・引用元 : PayPay決済で最大3%いつでも戻ってくる! - PayPay
スマホ決済サービスは20%以上のポイント高還元率でユーザの取り合いが続く
PayPayに触発されたのか、他社のスマホ決済サービスでも大手は体力任せにポイント高還元率を謳ってユーザの取り合いが続いています。LINE Payは言うに及ばずNTTドコモのd払いや新参メルカリのメルペイなど熾烈な争いを繰り広げていますが、このままいくと大手何社かが併存して争う状況が続きそうです。
共通ポイントであるdポイントやスマホ決済とも連携させられる電子マネー「iD」といったプラットフォームを擁するドコモに一日の長がありそうですが、どうなるでしょうか。
また、こうした「20%還元」に触発されてユーザがどれぐらい増えているのかという点についても後日考察してみたいと思います。
おわりに
今回は、スマホ決済サービスのPayPay (ペイペイ) が次なる一手として常時最大3.00%ポイント還元を打ち出してきた件についてのお話でした。