前回記事に引き続き、今回は実際に各クレジットカードで毎月何日に支払い、その後どれぐらいでクレジットカード利用可能額の「回復」が行われるのかを説明したいと思います。
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クレジットカード利用可能額の「回復」までの流れ
2019年GWへの影響について以下の記事にまとめました。是非読んでみて下さい!
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主要クレジットカード、利用可能額の「回復」が反映されるまでにかかる時間
楽天カード
楽天カード、楽天Pinkカード、楽天ANAマイレージクラブカード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード
- 毎月の利用額締め日 … 月末
- 利用代金支払日 … 翌月27日
- 引き落とし口座が楽天銀行の場合 … 当日中~翌営業日に利用可能額への反映が行われます
- 引き落とし口座がそれ以外の銀行の場合 … 2~4営業日に利用可能額への反映が行われます
三井住友VISAカード
三井住友VISAカードやANA VISAカードなど
- 毎月の利用額締め日 … 以下の2パターン
- 毎月10日支払いの場合、15日締め・25日頃支払額確定
- 毎月26日支払いの場合、月末締め・翌月10日頃支払額確定
- 利用代金支払日 … 毎月10日、または毎月26日で選択可能 (土日祝日の場合は翌営業日)
- 支払から即日で利用可能額への反映が行われます (ショッピング枠のみ)
※ キャッシングおよび海外キャッシュサービスは、支払の2~5営業日後から利用可能
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アメリカン・エキスプレス
アメックスグリーン、アメックスゴールド、ANAアメックス、SPGなど
- 毎月の利用額締め日 … 毎月19日、20日、21日、26日 (引き落とし金融機関によって異なる模様)
- 利用代金支払日 … 翌月10日
- 支払から3営業日前後で利用可能額への反映が行われます
※ そもそも明確な利用可能額が設定されていないので、回復していようがしていまいが大して変わらなさそうですが…
JCB
JCBオリジナルシリーズ、JCB提携のJALカード、ANAカード、リクルートカードなど
- 毎月の利用額締め日 … 毎月15日
- 利用代金支払日 … 翌月10日
- 支払から即日で利用可能額への反映が行われます
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三菱UFJニコス (MUFGカード、旧DCカード、NICOSカード)
MUFGカード扱いのカード全般 (MUFGカードゴールド、MUFGカードアメックス、JALアメックス、リクルートカード等)、旧DC扱いのJALカード (VISA, Mastercardブランド)、NICOS扱いのVIASOカード、三菱地所カード、ToMeカード等
- 毎月の利用額締め日 … 毎月15日
- 利用代金支払日 … 翌月10日
- 支払から即日で利用可能額への反映が行われます
NTTドコモ (dカード)
dカード、dカード GOLD
- 毎月の利用額締め日 … 毎月15日
- 利用代金支払日 … 翌月10日
- 支払から即日で利用可能額への反映が行われます
ヤフーカード (Yahoo! JAPANカード)
- 毎月の利用額締め日 … 月末
- 利用代金支払日 … 翌月27日
- 支払から2~4営業日で利用可能額への反映が行われます
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セゾン系列
セゾンアメックス、セゾンインターナショナル、JMBローソンPonta、MUJIカード、LOFTカードなどなど
- 毎月の利用額締め日 … ショッピング10日、キャッシング月末
- 利用代金支払日 … ショッピング翌月4日、キャッシング翌々月4日
- 支払から即日~5営業日でに利用可能額への反映が行われます
※ 銀行からの引き落とし完了通知受領に3営業日前後を要するが、実際はセゾンが見込み回復を行っているため即日反映になるケースが多い模様
ライフカード
- 毎月の利用額締め日 … ショッピング 5日、キャッシング月末
- 利用代金支払日 … ショッピング毎月27日 or または翌月3日、キャッシング翌月27日 or 翌々月3日
- 支払から最長4営業日で利用可能額への反映が行われます
※ 見込み回復を行わない模様
イオンカード
- 毎月の利用額締め日 … 毎月10日
- 利用代金支払日 … 翌月2日 (土日祝日の場合は翌営業日)
- 支払から4営業日~で利用可能額への反映が行われます
※ 見込み回復を行わない模様。目安は一週間程度。
ビューカード
VIEW Suica、ビックカメラSuica、JAL Suicaカードなど
- 毎月の利用額締め日 … 月末
- 利用代金支払日 … 翌々月4日
- 支払の翌日に利用可能額への反映が行われます
オリコカード
Orico card THE POINT, Uptyなど
- 毎月の利用額締め日 … 月末
- 利用代金支払日 … 翌月27日
- 支払から4~5営業日で利用可能額への反映が行われます
※ 見込み回復を行わない模様
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エポスカード
エポスカード全般
- 毎月の利用額締め日 … 4日 or 27日
- 利用代金支払日 … 翌月4日 or 翌月27日
- 支払から3~5営業日で利用可能額への反映が行われます
※ 見込み回復を行わない模様。地方銀行などを引き落とし口座に設定すると最長7日程度要する。
その他
- アプラス … 利用可能額回復が遅め、最長で6営業日程度(?)とのうわさ
- セディナ … 総じて枠回復が早く、ほぼ即日とのこと
- トヨタファイナンス … 即日回復の模様
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なぜカード会社で即日反映だったり4営業日もかかったりするのか?
ここまで見てきて、クレジットカード会社によって利用代金引き落とし日の内に利用可能額が回復するところもあれば、4営業日かそれ以上かかるところもあるのが分かったと思います。しかし何故こんなにも差が出るのでしょうか?
それは、「見込み回復」を行っているかいないかによるからです。では見込み回復とは何か?について以下で説明します。
利用可能額の見込み回復とは
本来、クレジットカード利用可能額はすぐに回復しないのが正しいのです。
理由は、会員の引落口座を持つ金融機関からの「引落正常完了」データがクレジットカード会社に通達されるまでに3~5営業日程度要するからです。クレジットカード会社側が金融機関から引落完了データを受領~内容確認~利用可能額回復処理、までやっているとどうしても時間がかかります。
しかしこれではせっかく支払ったのにすぐに利用可能額が増えず、会員としても不便を感じる人も多いでしょう。また、クレジットカード会社としても自社のカードで決済してもらえるチャンスを逃すことになります。そのため、いわゆる「みなし決済」によるクレジットカード利用可能額の「見込み回復」を行うカード会社が多いのです。
カード会員が支払日に支払いをしたと見なし、金融機関からの引落完了データを受領する前に、「この人はきちんと本日支払ってくれているだろう」という信頼に基づいて利用可能額を回復させてくれることを、「見込み回復」と呼びます。上に挙げた例では、三井住友カード、JCB、三菱UFJニコス、クレディセゾンなどがこれに該当します。そのため会員によっては見込み回復が行われない場合もあるようです。一歩上を行くサービスとして、入金予定日の午前0時に自動回復してくれるカードもある様ですね。
利用可能額の見込み回復を行わないカード会社
「通知確認後回復」と呼ばれる、ある意味本来の利用可能額回復の方式です。
引落口座のある金融機関からの正式な引落完了データ確認を以て、会員の利用可能額を回復させます。上の例では楽天カード、エポスカード、オリコカード、ライフカード、アプラスなどが該当します。回復までに3~7営業日程度かかります。また、楽天カードの様に自グループの楽天銀行からは即データが届くため即日回復、他金融機関を引落口座にしている場合は通知後確認回復のため数営業日を要する、というパターンもあります。自グループの銀行を使うと便利ですよ!という囲い込み戦略の一環ですね。
おわりに
今回は、各カード会社ごとの締め日・引落し日・利用可能額の回復に要する日数に関する情報、そもそも何故利用可能額の回復に要する日数が異なるのか、という情報をお届けしました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。