これまで一部のマメなJALマイラーが行っていた、Jizile (ジザイル) ルートがついに封印される時が近づいてまいりました。MUFGカードプラチナアメックス持ちのJALマイラーには大打撃です。また、To Me Card PrimeのPASMOオートチャージで貯めたわいわいプレゼントをMUFGプラチナアメックス経由でJALマイルに高レートで交換する小技ももう使えなくなります・・・。
DCカードは2019年2月28日を以て、DCハッピープレゼントからのMUFGグローバルポイントおよびAMEXグローバルポイントへの移行受付を終了します。同様にNICOSも同日を以て、わいわいプレゼントからの同ポイント二種へのポイント移行受付を終了します。
これが何を意味するのか。JALマイラーにとってはトホホな話なのです。
Jizile(ジザイル)ルート封印でJALマイラーは涙目になるか!?
Jizile(ジザイル)ルートとは
話を始める前に、まずJizile(ジザイル)ルートについて簡単に説明しておきます。
三菱UFJニコスの旧DCカードブランドで発行されている、「DCカード Jizile(ジザイル)」というクレジットカードがあります。このカードはリボ専用カードですが、任意のタイミングで繰り上げ返済の設定をお手軽にできたり、コンビニや銀行ATMでも追加返済できたりと、登場した当時としてはリボ専カード使いには便利な機能を引っ提げて登場しました。
しかしこのカードの真骨頂は、(ほぼ) いつでもどこでもポイント3倍。ここにあります。
三菱UFJニコス発行のクレジットカードは、通常は1,000円ごとに1ポイント付与されます。このDCカード Jizile(ジザイル)は3倍のポイントが付与されます。付与されるポイントは「DCハッピープレゼント」です。ここまでであれば、「リボ専カードだし1.50%還元ならまあまあいい方じゃない?」で終わりになりますが、実はこのDCハッピープレゼントは、三菱UFJニコス会員向けWebサービスで、MUFGグローバルポイントやMUFGカードAMEXグローバルポイントへと移行が可能です。
MUFGカードプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード (年会費20,000円+消費税) のホルダーであれば、移行手数料がかかるものの1ポイント = 8 JALマイルの料率でJALマイルへの交換が可能です。
つまり、DCカード Jizileで決済していれば、1,000円に付き実にJAL 24マイルという超高効率でのJALマイル蓄積が可能となっていました。
※ 実際はDCハッピープレゼント200ポイント単位で、MUFG AMEXグローバルポイントへの交換が必要なため、端数ポイント分はJALマイルへ交換できません。
ただし、ジザイルはリボ専用カードなので、最大5万円までしか設定できないリボ支払金額を超えて利用する場合、毎月繰り上げ返済をしていかないと余計なリボ金利を支払うことになります。そのため、マメな人専用のJALマイル蓄積手段として活用されていました。
Jizile(ジザイル)ルート封印に備えて早めにポイント移行を!
以下、三菱UFJニコスのDCカードブランドのページから引用です。ひっそり撤回してくれたりするわけもなく、2月28日で移行受付は終了しますよ!と宣言したまま。当たり前か。
- 2019年2月28日をもってDCハッピープレゼントからMUFGグローバルポイント・AMEXグローバルポイントへのポイント移行の応募受付を終了いたします。
- 2019年4月15日よりポイント移行先「JALマイレージバンク」のポイント移行交換単位及び交換レートを変更いたします。
引用元 : DCカード公式サイト
MUFG AMEXグローバルポイントの還元には郵送での手続きが必要になるため、Jizileでポイントを貯めこんでいる方はお早めに処理してしまいましょう。ポイント移行申込書の郵送を申請してから手元に届くまでにも1週間前後かかりますので、早めにWebサービスから申請しましょう。
JALマイルへの直接以降レートも改悪
また、従来は500ポイント以上から、100ポイント : 250マイルで移行可能であったJALマイルへの直通レートも変更されます。200ポイントからの移行が可能になる代わりに、100ポイント : 200マイルへレートが悪化します。
長らくDC、NICOS、MUFGカードの三部門体制ですが本格的に移行するにあたり少しずつDCとNICOSを整理してMUFGカードへの統合を進めたいのかも知れませんが・・・、もう始めからMUFGグローバルポイントに一本化してくれませんかね、これ。
スポンサーリンク
Jizile(ジザイル)ルート亡き後の効率の良いJALマイル稼ぎ用クレジットカードは?
かなり面倒ではあったものの、1,000円 : 24マイルに届くポイント還元の抜け道を提供してくれるカードはそうそうありません。
1. MUFGカード プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
1,000円で1ポイント貯まるMUFG AMEXグローバルポイントを1ポイント8マイルに交換可能です。デュアルスタイルでVISAまたはMastercardブランドのサブカードと二枚持ちすることで、ポイント還元率が1.5倍になるため、最大で1,000円 : 12マイルの還元が見込めます。
- 年会費 : 20,000円+消費税
- マイル移行手数料 : 年会費 +3,000円+消費税、移行ごとに6,000円+消費税
このカードの持ち味は家族特約もしっかり付いた充実した付帯保険です。マイラーの方以外にも格安プラチナカードとしてはおススメの隠れ優良カードだと思っています。
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの説明書2018年版【低年会費プラチナの王者】
今回は個人的に超おススメのイチオシプラチナカード、「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」の魅力を ...
続きを見る
2. SPGアメックス
100円決済するごとに3ポイントのマリオットポイントが貯まり、3ポイント = 1マイルの料率でJALマイル、ANAマイルへ交換が可能です。60,000ポイント以上交換する際にボーナスマイルが25%分付与されるため、理論的な最大効率時には100円 : 1.25マイルの還元が見込めることになります。
- 年会費 : 35,000円+消費税
- マイル移行手数料 : 無料
年会費が高額なのがネックになりますが、年会費の元が取れるレベルの高級リゾートホテル宿泊券を毎年の更新時にもらえるのと、マリオットポイントを実質的に無期限化することが可能なので、じっくりマイルを貯めていきたい方に適しています。
スターウッドプリファードゲスト® アメリカン ・エキスプレス®・カードの説明書2018年版【JAL・ANA両対応ポイント無期限】
スターウッド・プリファードゲスト・アメリカン・エキスプレス・カード (以下、SPGアメックス) は、世界中で大型ホテルチ ...
続きを見る
3. セゾンプラチナアメックス
セゾンアメックス最上位のプラチナカードであれば、JALマイル移行コースも無料になります。JALマイルへ自動移行する場合、1,000円 : 10マイルの料率になりますが、これとは別に2,000円毎に1ポイントの永久不滅ポイント(1ポイント : 2.5マイル)が付与されます。これらを合わせて実質1,000円 : 11.25マイルの還元が見込めます。
- 年会費 : 20,000円+消費税 (ビジネスカードは条件付きで半額)
- マイル移行手数料 : 無料
ビジネスカード(個人申し込み可能)限定になりますが、年間決済額が200万円を超えると翌年会費が半額になるため、付帯保険なども充実させつつ年会費を節約したい方におススメです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの説明書2019年版~JALカード以上のマイル還元率+年会費半額~
今回は「ビジネスカード」の名を冠しながらも、一般のサラリーマンなど勤め人の方でも取得可能なプラチナカード、「セゾンプラチ ...
続きを見る
4. JALカード (ショッピングマイルプレミアム付帯)
カードの枚数を絞りたい方はJALカード一本に絞ってもいいのかも知れません。ショッピングマイルプレミアムが付帯した状態で、100円 : 1マイル (一般加盟店)、または100円 : 2マイル (JAL特約店) のマイル還元が見込めます。上位カードであればJAL航空券やパッケージツアー購入時にアドオンマイルが100円につき1~2マイル還元されるため、JAL便に多く乗る方はもうJALカードに絞っても良い時期なのかも知れません。
- 年会費 : 2,000円+消費税~
- ショッピングマイルプレミアム : 年会費3,000円+消費税~
- マイル移行手数料 : 無料
私も、MUFGプラチナアメックスと同格の保険が付帯した、JALアメックスプラチナ (MUFGカード発行) へ乗り換えるか検討中です。
JALカードの説明書 ~自分に合ったJALカードを選ぼう~
本記事ではJALカード全般についての紹介・解説と、「どのJALカードがお得か?」ということを解説します。JALカードは、 ...
続きを見る
ついでにNICOS わいわいプレゼントポイントのMUFG AMEXグローバルポイントへの移行も終了
わいわいプレゼントをすべてMUFG AMEXグローバルポイントに移行している一人として、個人的にとても痛い改悪です。
NICOSブランドの、VIASO以外のカードもだいぶ減ってきている感じですが、根強く残っているのがこの東京メトロ To Me Card。勤務先の最寄り駅が東京メトロな私は、業務上の電車での移動を全てこのカード付帯のPASMOで決済しています。
東京メトロに乗車するたびにメトロポイントが10ポイント(=10円相当)入るのは少額ながらバカになりません。もちろん貯まったメトロポイントはANAマイルや楽天ポイントとして利用させていただいてます。
また、「会社の経費で40マイル儲かったぜ、うへへ(゚∀゚)」、と高くもない給与でストレスフルに働く日々の一服の清涼剤として、5,000円のオートチャージが楽しみで仕方ありません。
ToMeカードをしゃぶりつくす。都内の単距離通勤者・営業担当者はToMeカードで小銭を稼ぐべし。
さて、今日は大人気のソラチカ (ANA ToMeソラチカカード) ではなく、あえて日の目をあまり見ない、Tokyo Me ...
続きを見る
そんな生活も来月で終わりなので、そろそろ本腰入れてJAL OPクレジットカードあたりに乗り換えを検討する時が迫ってきている様です。メトロ乗車ポイントがつかなくなるのはとても痛いですが、オートチャージ5,000円でJAL 50マイルをもらえると思えばッ・・・
いっそANAマイルに乗り換えてしまうのが楽なのかもしれませんが、それをやると負けな気がするのでしばらくJALマイラーを続けようかと思います。ANAアメックスゴールド以上をメインに据えればマイルの有効期限なんぞ気にならない生活が待っているのも分かってはいるんですが。
頼むからMUFGカードからAMEXブランドのTo Meカード出してくれよ!と思わずにいられません。AMEXグローバルポイントへ統合されるでしょうから。
おわりに
今回は、DCカードとNICOSカードのMUFGおよびAMEXグローバルポイントへの移行終了についてのニュースの紹介、JALマイラーに密かに人気の高いリボ専用カード「DCカード Jizile(ジザイル)」を利用した高還元マイル稼ぎが封印されてしまったことを受けての代替カード候補の紹介についてのお話でした。
今回も最後まで読み進めて下さりありがとうございました。