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2018年12月4日から開始されているスマホ決済サービス「PayPay (ペイペイ)」の「100億円あげちゃうキャンペーン」。決済金額の20%を還元、というあまりの還元率の高さで一気にクレジット・決済関連業界の話題をかっさらっていきました。
今回はPayPay「100億円あげちゃうキャンペーン」の概要と注意事項について紹介します。
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「100億円あげちゃうキャンペーン」、どこまでしゃぶりつくせる?
PayPay (ペイペイ) とは?
PayPay (ペイペイ) はソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁で設立された電子決済や電子商取引を生業とする企業です。
電子決済などのノウハウについては、インドのPaytm (ペイティーエム)という企業と提携することでそこから提供を受けるようです。このPaytmですが、アリババの子会社である「One97 Communications」が設立した企業ということなので、巡り巡ってソフトバンクグループのインドにおける事業会社のひとつという事になります。儲かるという見込もあって先行投資かつ実験的な意味合いでモバイル決済で先行していたのでしょう。2016年の時点でインド最大のモバイル決済プラットフォームにのし上がっています。
AliPay、WeChatPayといったQRコード決済が中国で一気に普及したのを見て、日本ではLINE Payや楽天Payといったサービスが立ち上げられましたが、これに少し遅れる形でPayPayがソフトバンクによって立ち上げられました。
日本では2018年10月5日からPayPayアプリが公開され、サービスが開始されています。これに伴いYahoo! ウォレットによる実店舗におけるスマホ決済サービスを廃止し、PayPayへ統合することも併せて発表されています。
PayPayの特徴
- QRコード・バーコードを利用したスマホ決済サービス
- ユーザ読み取り・店舗読み取り方式に対応
- 向こう3年、加盟店手数料が無料
- Yahoo! との連携によるユーザビリティの向上
- 決済額の0.50%相当をユーザへ還元
- 個人間送金に対応
ソフトバンクが力任せに捻じ込む形で、「3年間は加盟店手数料無料」というとんでもない手を打ってきました。既存のアクワイアリング業務からの収入が収益において大きな比率を占めるクレジットカード会社やアクワイアラは冷や汗ものでしょう。。。
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PayPay、実際の使い方
PayPayを使うための準備
PayPayアプリのダウンロード
iPhoneユーザであればApp Store、AndroidスマホユーザであればGoogle Playから無料でダウンロード可能です。
キャンペーン期間中の今なら、アプリ無料ダウンロードで500円分のチャージ残高をゲットできます。
電話番号(SMS認証) またはYahoo! JAPAN IDでログイン
電話番号によるSMS認証、または既にYahoo! JAPAN IDをお持ちの方はYahoo! JAPAN IDでログイン可能です。
支払い情報を登録
支払方法は以下の三つです。
- 銀行口座からのチャージ
- Yahoo! マネー
- 登録クレジットカードへの請求
この辺りは別記事で詳しく解説する予定です。
(12/3までだったためもう終了していますが、PayPayに5,000円チャージすると、+1,000円分のPayPayライトチャージボーナスがありました。)
支払いの方法
お店の人に「PayPay (ペイペイ) で支払います」と言って支払いを行います。店舗のQRコードを読み取るか、自分のスマホ上のバーコードを提示して店舗側のリーダーで読み取ってもらい決済を行う、というのが基本です。
また、バーコードを提示して、店舗側のバーコードリーダーで読み取ってもらい決済を行うことも可能です。
複数登録した支払い方法で、どれが使われるかの優先度は以下のとおりです。
PayPay支払方法の優先度
- PayPayにチャージ済みのお金があればPayPayから (決済額以上の残高がある場合のみ)
- PayPayチャージ残高が不足している場合、Yahoo!マネーから支払われます。
- PayPay残高もYahoo!マネーも不足している場合、紐付けてあるクレジットカードへ請求が行われます。
PayPay支払いによるポイント還元と、クレジットカードポイントの二重取りも可能ですので、クレジットカード残高に余裕がある限り、PayPayチャージやYahoo!マネーの優先度は低くなるという人が多いでしょう。
「100億円あげちゃうキャンペーン」の概要
非常にシンプルです。PayPayが使えるお店で支払った金額の2割を還元してくるというわかりやすいものです。2.00%ではなく、20.00%です。私も最初は目を疑いましたが…
(1)PayPayでの支払いで通常特典としてプレゼントしている0.5%のPayPayボーナスに19.5%のPayPayボーナスを上乗せし、支払額の合計20%を還元
(2)40回に1回の確率で支払額の全額をPayPayボーナスで還元
出典 : PayPay公式
(1) PayPayで支払った金額の20%をPayPayボーナスで還元 (常時)
1,000円の支払いで200円
10,000円の支払いで2,000円
100,000円の支払いで20,000円
それぞれPayPayボーナスとして帰ってくることになります。出血大サービスですよねこれ。
PayPayボーナス付与時期は、翌月10日前後です。即時反映されるわけではないのでご注意を。
※ 月額5万円分までがPayPayボーナス還元の上限額
PayPayライトとPayPayボーナスの違い
PayPayライト : Yahoo! JAPANカード、Yahoo!ウォレット口座からチャージしたPayPay。出金不可能。
PayPayボーナス : キャンペーンや特典の適用よって付与されたPayPay。有効期限は2年間。出金不可能。
いずれも現金からのチャージと異なり出金できません。出金できてしまうとクレジットカード枠の現金化やマネーロンダリングの温床になるので当然と言えば当然の対策ですね。
(2) 40回に1回 (確率2.5%)で決済額の全額をPayPayボーナスで還元 (抽選)
40回に1回、決済額の全額が還元されます。最大10万円までなので、例えば手ごろな価格のノートPCやPS4などといった10万円未満の品物であれば、運が良ければ実質無料で手に入ります。
この特典については、条件付きで当選の確率が上がります。しっかり自社ユーザを優遇しているのは偉いというか、auやドコモもこれぐらい露骨にやってもいいと思うんですが。
- Yahoo!プレミアム会員 … 20回に1回
- ソフトバンク、ワイモバイルスマホユーザ … 10回に1回
※ 一度の決済で還元される上限額は10万円分まで
注意
ソフトバンクスマホの方はスマートログインによる自分のYahoo! JAPAN IDからPayPayユーザIDとの連携 (紐付け) が必要になります。ワイモバイルの方は契約電話番号との紐付けが行われているYahoo! JAPAN IDとの連携が必須です。
「100億円あげちゃうキャンペーン」の注意事項
- PayPayボーナス (有効期限付きのPayPay残高、出金不可) としてポイントバックされるので、ポイントを活用するにはPayPayで買いものをする必要あり
- 月々5万円が20%還元のPayPayボーナス上限
- 全額還元の上限は10万円分まで
- 12月6日 (本記事執筆) の時点で混みあっている情報多数。システム混雑やミスオペによる多重決済の報告もチラホラ
高額ポイントバックのあるキャンペーンでポイント上限が付くのはいつものことなので、これは良しとしておいて、気になるのはPayPayボーナスによるポイント還元。結局PayPayでしか使えなく航空系マイルや他の共通ポイントに交換できません。この点は要注意です。「ポイント還元」ではなくあくまで期間限定のPayPayチャージを増やしてくれるものです。
また、大混雑の店舗でレジにおける決済の誤り (反応がないからと何度もバーコードを読んだり) すると多重決済されたという報告がいくつかあがっています。この点も要注意です。
PayPayの主な加盟店
- ファミリーマート
- 家電量販店 (ビックカメラ、ソフマップ、エディオン、コジマ、ジョーシン、ツクモ、ヤマダ、ベストなど)
- 居酒屋・飲食店 (白木屋、魚民などモンテローザ系居酒屋全般)
とりあえず高額なPayPayボーナスをもらっても、ファミマや家電量販店大手が対応している限り使い道に困ることはなさそうです。
20%ボーナスがずっと続くといいんですが、100億って意外とすぐなくなると思うんですよ。5万円 x 20万(人) = 100億円、なので20万人の方が毎月上限5万円分のお買物 (月に25万円) をPayPayで決済したらそれで100億円の原資は使い切ってしまいます。
100億円というとインパクトがありますが、12月はボーナス月ですし年内まで持つのか、100億円!
おわりに
今回はソフトバンクとYahoo!による新規のスマホ決済サービス、PayPay (ペイペイ) に関する概要の説明、鳴り物入りで登場した「100億円あげちゃうキャンペーン」の概要と注意事項に関する記事でした。
今回も最後までお読み下さりありがとうございました。