今回は東京メトロを日常的に利用する方向けに、通勤・通学・勤務中の移動(客先訪問や自社オフィス間の移動)で電車やバスを使った際に、PASMOとクレジットカードを紐づけてポイントを稼ぐ方法を紹介します。
交通系電子マネーについてはこちらの記事をどうぞ。
交通系電子マネーを使いこなす
今回は、電車やバスなど交通機関をうまく使って、通勤や通学、勤務中の移動(客先訪問や自社オフィス間の移動) で小銭を稼ぐ方 ...
メトロポイントを稼ごう!
メトロポイントとは?
メトロポイントは東京メトロが提供しているポイントサービスです。メトロポイントPlusに申し込んで自分のPASMOとTo Meカードを紐づけることで使えるようになります。
1ポイント=1円で、500ポイント単位でPASMOへチャージしたりANAマイルや楽天スーパーポイントと交換できます。
特徴的なのは東京メトロ乗車ごとにポイントが貯まる点です。定期券を購入せずに通勤・通学している方や、定期券で通勤していても外出が頻繁に発生する営業職の方に特に向いているカードです。
- 東京メトロ乗車 … カード種類ごとに異なります。
- To Me Card 一般…平日2ポイント、土日祝日6ポイント付与
- ANA To Me PASMO JCB (ソラチカカード)…平日5ポイント、土日祝日15ポイント
- To Me Card Prime…平日10ポイント、土日祝日20ポイント
- To Me Card ゴールド…平日20ポイント、土日祝日40ポイント付与
- 東京メトロ駅内自販機…1ポイント/100円
- 東京メトロ加盟店…1ポイント/200円
東京メトロの初乗り料金(と言っても数駅程度は初乗り扱いですが)は165円で、一般カードでも1.4%程度、Primeで約6%、ゴールドだと約12%の還元率となります。
異常とも思える還元率ですが、流石にカード年会費無料というわけにはいきません。しかし年会費を考慮しても使い方次第で年会費をペイして数千円以上黒字にもって行けます!
これに加えて、PASMOオートチャージや定期券購入を併用し、カード会社固有のポイント(またはマイル)も貯まります。
Tokyo Metro To Me Cardラインナップ
※「カード会社」はカード発行時の審査を行う会社を示しています。東京メトロは自身でカード発行業務は行っておらず、UC、ニコス、JCBにカード発行に関連する業務を委託しています。
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メトロポイントの稼ぎ方
もっとも一般性がありそうで、効率が良いのは毎日のように外出が発生する営業職の方が、ToMeカードを自分のPASMOに紐付けて(またはPASMO一体型カードにして)使用する事だと思います。
私が使用している、To Me Card Primeの場合で計算してみます。
平日であれば自社~客先間を一日一往復で20ポイント、二往復で40ポイント貯まります。一週間でそれぞれ100ポイント、200ポイント、一年間(約45週として)で、4500ポイント、9000ポイント貯まる計算になります。それ以外にも休日の外出でも東京メトロで週一往復した場合、年45週として1800ポイント貯まります。
年会費2000円+消費税分は軽々ペイできる計算になりますね。
メトロポイントの利点
ANAマイラーの方にはソラチカ一択になります。100メトロポイント=90ANAマイルという異常な高還元率でマイルに交換できます。他のTo Meカードでは1000メトロポイント=600ANAマイルにしかなりません。
楽天スーパーポイントに交換する場合も1:1の交換比率であるため、1000円単位で交換して贈答品の購入や旅行費用の足しにしたり、と言った使い方が出来ます。
※他カード会社やポイントサイトのポイント → 東京メトロポイント → ソラチカ経由でANAマイルを貯める、というのがANAマイラー(陸)の常道ですが、ここでは深く触れません。悪しからず。
※ANAマイル目当てでポイント交換のためだけにソラチカに入会する人が後を絶たなかったためか、2018年3月末日を以て、メトロポイントと提携ポイントサイトのポイントANAマイルの交換は終了となります。メトロポイントとANAマイルの直接交換は可能ですが、交換レートは「1000メトロポイント=600ANAマイル」とガクッと落ちてしまいました。
(えな様、誤記のご指摘ありがとうございます)
2018年3月以降のANAマイル稼ぎについてはまた別記事で紹介したいと思います。
メトロポイント有効期限
ポイント有効期限は最長2年です。ポイント増減による期限延長はありませんので、東京メトロの乗車ポイントメインでマイルへ交換するのはかなり厳しいと思われます。むしろ日常の買い物や贈答品による出費の足しに使用することを考えるのが現実的です。
陸ANAマイラーの方も、他ポイント → メトロポイント(ソラチカ) → ANAマイル、のルート(いわゆるソラチカルート)の中継基地に使うのがメインになっているようで…。ソラチカのみならずメトロポイント自体の改悪に至らないか少し心配ですね。
カード会社別の利点を考えてみる
カード会社毎のポイントサービスの利点について考えてみます。
NICOS… わいわいポイント(1ポイント/1000円)が貯まり、1わいわいポイント=5メトロポイントで交換可能。500ポイント(50万円利用) = 1000JALまたはANAマイル。JCBと比較したらマイラーにはあまり魅力がないかも。
また、200ポイント単位でMUFGカードポイントへの交換が可能です。MFUGプラチナアメックスを持っている場合は、100MUFG→800JALマイルへレートが跳ね上がるため、ニコスブランドの価値が変わってきます。
JCB… OkiDokiポイント(1ポイント/1000円)とニコスと同レートですが、最低交換単位は500ポイント(50万円利用)からとハードル高め。500ポイント = 1500ANAまたはJALマイルへ交換可能。ソラチカ併用が前提になりますね。
UC…UCポイント(1ポイント/1000円)と同レートです。セゾン系列のポイントは楽天・ANA組であるため、JALマイルへの交換ルートは存在しない様なものです。更にマイルへの交換比率が良くなく、200ポイント(20万円利用)=500マイルにしかなりません。
ポイント還元を追求する場合、
マイラー視点では、ANAマイラーはソラチカ一択、JALマイラーはJCBまたはNICOSになると思います。
ToKoPo(トコポ)も忘れずに
あまり知られていないのかも知れませんが、東京都営地下鉄が提供するToKoPo(トコポ)も併せて登録しておきましょう。
メトロポイントは東京メトロでの乗車でしかポイントが貯まりませんが、ToKoPo登録することで、都営地下鉄の乗車でもポイントが貯まるようになります。
記名式PASMOで都営交通機関(都営地下鉄大江戸線、浅草線、三田線、新宿線、都電荒川線、日暮里・舎人ライナー、都営バス)に乗る度にポイントが貯まり、1ポイント1円として10ポイント単位でPASMOにチャージすることが可能です。
おわりに
今回はTo Meカードを用いた節約を紹介しました。生活スタイルや職業次第というところもありますが、年間数千円~一万円程度は浮くことになります。普段のこうした節約の積み重ねは、年金不安の消えないこのご時世、実を結ぶ時が必ず来ますよ!