今回は2018年5月現在の情報として、クレジットカードを使用したSuicaや楽天Edyといった電子マネーのオートチャージについて、どのクレジットカードがお得で美味しいのかという事について私見を交えつつ語ってみようと思います。
- オートチャージとは何か
- オートチャージ可能な電子マネー
- オートチャージでポイント還元されるクレジットカード
- お得なオートチャージ用クレジットカード
こうした情報を踏まえて、どのカードがオートチャージにお得なのかということを考察したいと思います。
オートチャージがお得なクレジットカード2018年版
オートチャージとは?
普段何気なくオートチャージという言葉を使っている方も多いでしょう(?)。
オートチャージとは、電子マネー・ICカード乗車券の残高が一定額を下回った場合に、決済時などに自動的に金融機関の口座等からチャージ(入金)を行う仕組みのことである。 なお、オートチャージは和製英語であり、英語ではこのような使い方はしない。
引用元 : Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/オートチャージ
実は和製英語、つまり英語圏の人に対して使っても全く通じないであろう言葉なのでした。正しく英語で言うと、”auto refill"や”auto top-up"になりますかね。”top-up"は飲み物や食べ物がなくなりそうになるとすかさず後ろに控えたウェイターやウェイトレスが継ぎ足してくれるアレです。継ぎ足すタイミングを虎視眈々と狙われていると落ち着いて食べられないこともありますが…。
ともかく、「オートチャージ = 電子マネー・ICカード乗車券の残高が一定額を下回った時に、自動的に入金を行う」ことです。本記事では入金元をクレジットカードとしてこの話題を取り扱います。
オートチャージ可能な電子マネー
実にたくさんの種類があります。大都市で当たり前の様に使われているものもあれば、ローカル過ぎてその地方の人しか知らなさそうなものも。
交通系電子マネー
Suica
JR東日本のIC乗車券から始まり、今やコンビニで使えて当たり前、自販機などにも食指を伸ばす一人勝ちと言える電子マネー。日本のほとんどの場所で使えると思います。強すぎ。
お買物の際に、Suicaポイントクラブ加盟店でSuica払いをすると、100円~200円につき1ポイント(=1円)が貯まります。還元率0.5%~1.0%。チャージの際のポイントとは別に貯まり、ポイントをSuicaへチャージ可能です。 元々はSuicaポイントという名称でしたが、2017年12月5日を以てJREポイントと統合が行われました。そのため現在はJREポイントが貯まる仕様になっています。
後述のビューカードと合わせて2.0%~2.5%の高還元率。ただし乗車ポイントは一切なし。また、Suicaポイントクラブ加盟店がJR系列のショップに集中しているため、JR最寄りの人でないと恩恵を最大限に被ることはないと思われます。
PASMO
東京メトロや首都圏の私鉄中心に勢力を拡大。Suicaとの相互乗り入れする交通費、コンビニなどで利用可能な電子マネー。特定条件下で無類の還元率を発揮。
東京メトロ限定となるが、乗車ポイントとして平日乗車で5~20ポイント、休日の乗車で10~40ポイントのPASMOにチャージ可能なメトロポイント還元が行われる。初乗りが165円(IC乗車券料金)のため、最低でも3%強、最大で20%以上という還元率に達してしまいます。後述のToMeカード最大の特典。クレジットカードによるオートチャージ(0.5%)と合わせると相当な還元率に。また、数は少ないがメトロポイント加盟店での買い物でも200円ごとに1ポイントの還元が行われ、ここでも0.5%ポイント還元を受けられる。
PiTaPa
近畿・東海・北陸で使用可能な私鉄やバスの交通費支払いに利用可能な電子マネー。JR西日本とも相互乗り入れ。交通費支払いにしか使用できない使い勝手の悪さが目を引く。ただしPiTaPaによる運賃割引率はすさまじく、10%~14%にも達する。しかし相互り乗り入れエリア(つまり本来のPiTaPaエリア外)ではオートチャージ非対応など課題も多い。
nimoca
西鉄(西日本鉄道)による交通費支払いや買い物に利用可能な電子マネー。九州地方で猛威を振るう。Suicaとの相互乗り入れにより使い勝手〇。ANA VISA nimocaカードなどnimoca推しの動きも活発。毎月の乗車料金に対して1%~3%の還元 (乗車回数が多いと高還元)。月の電車賃総額2,000円で50ポイント、4,000円で100ポイントのボーナス還元もあり。ただしクレジットカードによるオートチャージ還元率が残念なので、上記の高還元なものと組み合わせてポイント二重取りを前提で使う人が多い。
SUGOCA
JR九州エリアで利用可能な交通費支払い・買い物に利用可能な電子マネー。Suicaや九州地方の各電子マネーと相互乗り入れしており使い勝手は良い。JR九州乗車~福岡市地下鉄降車(またはその逆)の乗車実績ごとに10ポイント付与+運賃1%ポイント還元。特急券購入で5%還元など、ポイント還元に力を入れている。やはりオートチャージ(0.5%還元)と合わせて最大1.5%のポイント還元二重取り前提での利用者が多い。
manaca
名鉄、名鉄バス、名古屋市交通局管轄化の交通機関で交通費支払い・買い物に利用可能な電子マネー。JR東海のTOICA (トイカ) やJR東日本のSuicaと相互利用可能、使い勝手〇。
ナイスパス
遠州鉄道、と言われてもどこのことか分からない方も多いと思います。私もです(゚∀゚)
浜松近辺のローカル私鉄+バス会社、遠州鉄道による交通系電子マネー。入金時にプレミアム(ボーナスポイント)が上乗せされる制度をとるせいか、他社との相互利用が困難。よって日本で初の鉄道・バスとの共通ICカードとしてサービス開始され、オートチャージも日本で4番目に始まった古くからある由緒正しい(?)交通系電子マネーなのに未だにSuicaや他電子マネーとの相互利用が出来ない。えんてつカードからのみオートチャージ可能。
SAPICA
札幌市交通局管轄内と北海道の一部交通機関でのみ利用可能な、JR北海道のKitacaが一方的に乗り入れている電子マネー。SAPICAのすごいところは、いかなるVISA, Mastercard, JCB, AMEXブランドのクレジットカードからもオートチャージが可能であること。更に一枚のクレジットカードで最大5人分のオートチャージ設定も可能。Suicaと相互乗り入れしていない。加盟店手数料の問題などあるのかも知れませんね…。しかし、殆どクレジットカードでもオートチャージに利用できるのは非常に便利。
地下鉄の改札機や券売機、バス・市電の運賃箱でSAPICAのカード残額を使うと、運賃の10%がSAPICAポイントとしてたまります。また、札幌市内のセイコーマートやサツドラなどでのお買い物にSAPICAのカード残額を使うと、お支払い額に応じてSAPICAポイントがたまります。
引用元 : SAPICA公式サイト
URL : http://www.sapica.jp/point/about.html
運賃10%還元で、SAPICAチャージでクレジットカードポイントが通常支払時と同等に貯まるのなら、ポイント還元においてかなり強力な電子マネーです。Suica相互乗り入れ出来ないのが返す返す残念です。
流通系電子マネー
楽天Edy
言わずと知れた、楽天による電子マネー。コンビニや様々な用途に利用可能。Edy利用により200円ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントが還元されます。還元率0.5%。
WAON
地方の交通系電子マネーを食いそうな、イオンによる一大電子マネー。JMB (JALマイレージバンク)との提携により更に広がりを見せた。
nanaco
セブンイレブンやイトーヨーカドー、いわゆるセブンアンドアイグループのお店で利用可能な電子マネー。nanaco利用で200円ごとに1ポイントのnanacoにチャージ可能なnanacoポイントが還元されます。還元率0.5%。
au WALLET
携帯電話のau by KDDIによる電子マネー。後発ながら徐々にau経済圏を広げつつある。しかしオートチャージは…
大学生協電子マネー
一部の大学生協でのみ利用可能なマイナーな電子マネー。大学生協クレジットカードである「Tuoカード」からのみチャージが可能。
オートチャージでポイント還元のあるクレジットカード
各種電子マネーを、モバイル〇〇という形でアプリとしてスマホに載せられるようになりました。それがまた事態を複雑化してしまうことに…。
交通系電子マネー編
Suica
基本的にビューカード発行の「ビューSuicaカード」の機能を持つクレジットカードからのみオートチャージ対応。
1000円ごとにビューサンクスポイントが6ポイント (約15円相当) を付与。還元率1.5%。これとSuicaポイントクラブの還元を合わせると最大で2.5%に達する高還元率が強み。
モバイルSuica
いわゆるおサイフケータイのスマホアプリとして登場。ビューSuica以外のビューカード発行クレジットカードからもオートチャージ可能。他のカードは手動チャージのみ。収益性の低さもありチャージ時のポイント付与が行われていない場合が多い。同様にSuicaポイントクラブの恩恵を受けられる。
オートチャージ対応カード
モバイルsuicaだろうが上記のビューカード発行クレジットカードのみ。色々認証などで大人の事情があるんだと思います。。。
手動チャージ対応 (モバイルSuica)
- JMBローソンPontaカードVisa … 1,000円チャージするごとに5Pontaポイント (5円相当) 付与。還元率0.5%。
- リクルートカード … 100円チャージするごとに1.2リクルートポイント (1.2円相当) 付与。還元率1.2%だが、全電子マネーチャージ合計額30,000円/月までしか電子マネーチャージによるポイントが付与されない。
- 東京メトロ ToMeCARD 全般 … UC発行のものはPASMOチャージ1,000円ごとに5メトロポイント。還元率0.5%。NICOSやJCB発行のPrimeはSuicaチャージ還元がない模様。
- TOP&ClubQ JMBカード 全般 ... Suicaチャージで200円ごとに1 TOKYUポイント。還元率0.5%。
- セゾンカードインターナショナル
- セゾン パール・アメリカン・ エキスプレス・カード … セゾンアメックスは1,000円チャージするごとに1 永久不滅ポイント付与。還元率0.5%。
- セゾンブルー・アメリカン・ エキスプレス・カード
- セゾンゴールド・アメリカン・ エキスプレス・カード
PASMO
オートチャージ対応カード
- 東京メトロ ToMeCARD 全般 … 発行会社ごとに異なります。
UC発行 … PASMOチャージ1,000円ごとに5メトロポイント
JCB発行 … PASMOチャージ1,000円ごとに1 Okidokiポイント
NICOS発行 … PASMOチャージ1,000円ごとに1 わいわいポイント - TOP&ClubQ JMBカード 全般 ... PASMOチャージで200円ごとに1 TOKYUポイント ※Web明細申込みでオートチャージ分も1.0%
- JALカード (TOP&CLUB-Q) … PASMOチャージ200円ごとに1 TOKYUポイント
- JALカード (OPクレジット、JCBブランドのみ) … PASMOチャージ200円ごとに1 JALマイル
- ANA TOP&Qカード … PASMOチャージで1,000円ごとに1 ワールドプレゼントポイント
- 小田急OPクレジットカード … PASMOチャージで0.5%還元。一月の対象運賃総額(定期券区間対象外)が1,360円以上で1%、5,000円以上で2%、1万円以上で3%、1万5,000円以上で5%、2万円以上で7%のポイントが還元される。
- 京王パスポートカード … PASMOチャージで0.5%還元。京王線と京王バスor西東京バスを同日利用すると10ポイント(PASMO付帯クレジットカードは20ポイント)貯まる。小田急と比較すると運賃のポイント還元に難ありか。
- 京急プレミアポイント ゴールド/シルバー … PASMOチャージで0.5%還元
- 京成カード … PASMOチャージで0.5%還元
- 相鉄カード … PASMOチャージで0.5%還元
- 東武カード … PASMOチャージで0.5%還元
- 横浜交通hama-eco card … PASMOチャージで0.5%還元
手動チャージ対応カード
上記のオートチャージ以外でのクレジットチャージ方法が見当たりません。東京メトロなどの駅券売機は、定期券の購入のみの対応の模様。やはり加盟店手数料や鉄道会社とPASMOの住み分けなどの大人の事情が色々とありそうです。
PiTaPa
PiTaPaは近畿・東海・北陸の一部私鉄などで交通費精算に限って利用可能なポストペイ型ICカードです。そのため広義の意味でクレジットカードに該当します。現にCICにも加盟しています。システム開発を行ったのが三井住友カードという事もあり、三井住友カードの発行するクレジットカードを持っていると年会費無料で追加発行してもらえます。
現在はPiTaPa付帯クレジットカードを使用するのが一般的になってきている。
オートチャージ・手動チャージ対応カード
- 三井住友VISAカード … 厳密にはこれを発行出来ればPiTaPaも発行してもらえる、といったところです。PiTaPa単体では発行してくれません。
- JMB KIPSカード … 唯一PiTaPaの中でJALマイルへポイント交換可能なカード。
- OSAKA PiTaPaカード (JCB)
- e-kenet VISA PiTaPaカード
nimoca
後発組だからか、かなり充実しています。でも還元率が残念。
オートチャージ・手動チャージ対応カード
- クレジットnimoca (セゾン、JCB、三井住友、NICOS各社) … NICOS以外のカードは1000円チャージで3円nimocaポイントバック。還元率0.3%。NICOS発行のVISA, MastercardはNICOSの「わいわいプレゼント」が1ポイント (約5円の価値) 付与されます。よって0.5%還元とみてよい。
- JMB nimoca … かなり使い勝手が良くない。まず電車やバスのチャージは1000円で3nimoca付与。JALマイルではない。クレジットとして使ってやっと100円で0.15マイル。これならJALカード使うだろ、というレベル。
- ANA VISA nimoca … ANA VISA Suicaのnimoca版的な位置づけ。
SUGOCA
オートチャージ・手動チャージ対応カード
JQカード発行のクレジットカードに限り、オートチャージ対応。通常チャージによるポイントは0.5%還元。
2016年ごろにSUGOCAポイント等分散されていたポイントがすべて「JRキューポ」に統合されとるけんね。JR九州ポイントのことなんじゃろきっと。沢山ありすぎてようけわからへんわ。
- JQカードセゾン
- JQ CARD (MUFGカード)
- JQ CARD GOLD (MUFGカード)
- JQ SUGOCA JCB
- JQ SUGOCA ANA (JCB)
- BIC CAMERA JQ SUGOCA (JCB)
- JQカードエポス(エポスカード) … 一人だけ空気読まずに1.0%還元。素晴らしい!
- JQ SUGOCA (イオン) … JR九州駅ビルで5%割引。
- JMB JQ SUGOCA (イオン) ... JALマイルをANAマイルへ効率よく変換するのに役に立つカード。
- ALL IN ONE JQ SUGOCA (西日本シティ銀行)
- ALL IN ONE JQ SUGOCA GOLD (西日本シティ銀行)
- WAZZE JQ SUGOCA (南日本銀行)
- WAZZE JQ SUGOC GOLD (南日本銀行)
これらのカード、発行元にもよるが以下の電子マネーチャージのいずれかに対応しており、ポイントバックがあります。
- 楽天Edy … ANAカード
- WAON … イオン系列
- nanaco … セゾン系列
- モバイルSuica … 各社
- スマートICOCA … 各社
manaca
どこでも現金チャージができると言っていいほどの使い勝手だが、オートチャージはごくわずかなカードしか対応していない。
オートチャージ対応カード
宇宙兄弟のイラストのカードフェイスか、宇宙そのものの深い青のカードフェイスが選べます。いずれもオートチャージで0.5%~最大1.0%還元。何気に優秀。美味しい。
- wellow card manaca (クレジットカードmanaca)
- wellow card (マナカリンク型クレジットカード)
手動チャージ対応カード
- 名鉄μ'sカード … かつてはこれだけが対応していた模様
ナイスパス
オートチャージ・手動チャージ対応カード
チャージはえんてつカードオンリー。
そうか、ここも永久不滅なのかー。ってセゾンじゃないかこれ。どうやらクレジットカードシステムはセゾンのシステムを間借りしている模様。年会費無料のセゾンもどきと思えばいいんでしょうか。色々とセゾンと提携している様な雰囲気です。しかし貯まるのは永久不滅な「えんてつポイント」。セゾンの永久不滅ポイントと交換できたりするんだろうか?
と思って調べてみたら交換できません。代わりに素敵な景品と交換可能。
ああ、うん…、子供が喜ぶかも。。。
ああ、20年前に亡くなったおじいちゃんが喜ぶかも。。。よくわかったよ。
多分私は作る事なさそうです、えんてつカード。ほら多重申込みし過ぎて申し込んでも落ちそうだしさ。
SAPICA
オートチャージ・手動チャージ対応カード
SAPICAは特にオートチャージ可能なクレジットカードを絞ることなく、VISA, Mastercard, JCB, AMEXのいずれの国際ブランドでチャージしてもポイントが付くようです。単にSAPICAへオートチャージに必要な情報を記入した用紙を送り、オートチャージ可能になるのを待つのみ。
運賃10%+オートチャージ時のクレカポイントはかなりポイント高いです。札幌近郊限定ですが。
流通系電子マネー編
楽天Edy
オートチャージ対応カード
言わずと知れたお膝元の本家本元。楽天Edyのオートチャージ設定は、楽天カード会員サイトeNAVIで、eNAVIに登録されたカードからしか行えません。つまり楽天カード発行のクレジットカードのみオートチャージ対応ということになります。Edyオートチャージで、200円チャージするごとに楽天スーパーポイントが1ポイント (1円分) 付与されます。
つまり、楽天カードによるEdyチャージは0.5%還元。また、楽天Edyを使用して買い物するたびに200円で1ポイントの楽天スーパーポイントが付与されます。よって全体の還元率が1%に収まるように設計されています。
手動チャージ対応カード
せめてポイントが付与されるクレジットカードたちを。。。
- JMBローソンPontaカードVisa … 1,000円チャージするごとに5Pontaポイント (5円相当) 付与。還元率0.5%。
- リクルートカード … 100円チャージするごとに1.2リクルートポイント (1.2円相当) 付与。還元率1.2%だが、全電子マネーチャージ合計額30,000円/月までしか電子マネーチャージによるポイントが付与されない。
- TOP&ClubQ JMBカード 全般 ... チャージで200円ごとに1 TOKYUポイント。還元率0.5%。
WAON
オートチャージ対応カード
- イオンカードセレクト ... チャージ200円ごとに1ポイント
- イオンカード(WAON一体型)
- JALカード (JMB WAONのみ対応。VISA, MastercardブランドのJALカード、JALカード TOKYU POINT ClubQのみ対応)
WAONチャージで100円または200円ごとに1 JALマイル還元。
その他、イオンJMBカード(JMB WAON一体型)、三井住友カードWAON、VJAグループ加盟各社発行のWAONカード、JP BANK カード WAON、吉野家WAON(イオンカードが必要)、スポーツオーソリティWAONカードプラスなど様々な形態のWAONカードでオートチャージがサポートされています。
基本的には、イオンカードや提携カードからのオートチャージのみの対応です。例外的に、JMB WAONはJALカードからのオートチャージが可能なので、チャージで直接マイルを貯めることが可能です(JALアメックスやJALダイナース、JAL SuicaカードおよびJCBブランドのJALカードは対応していません)。
手動チャージ対応カード
上記のオートチャージ対応カードからの手動チャージのみ対応しています。やはりチャージ時の手数料の問題や、囲い込み戦略の一環として自社カードのみで利用可能な利便性を売りに差別化していく、という方針なのでしょうか。
分からなくはないのですが、ユーザ側が何枚もカードを持たなければならなくなるんですよね。こういう方針を取られてしまうと。そこで感じる不便を解決するソリューションとしてiDやQUICPAYが出てきたり、Apple Payなんかが出てくるとプリペイド電子マネーは今後も楽な状況にはならなさそうな。その一方で、プリペイドだからこそ利用金額を予め制限できるという利点は日本人には非常に好まれるであろうことも事実。
nanaco
オートチャージ対応カード
nanacoオートチャージはセブンカード発行クレジットカードのみ対応しています。
チャージで0.5%分のnanacoポイント還元、nanaco利用で0.5%還元の合計1.0%還元です。
手動チャージ対応カード
- JMBローソンPontaカードVisa … 1,000円チャージするごとに5Pontaポイント (5円相当) 付与。還元率0.5%。
- リクルートカード … 100円チャージするごとに1.2リクルートポイント (1.2円相当) 付与。還元率1.2%だが、全電子マネーチャージ合計額30,000円/月までしか電子マネーチャージによるポイントが付与されない。
- TOP&ClubQ JMBカード (コンフォートメンバーズ機能付きMastercardのみ) ... PASMOチャージで200円ごとに1 TOKYUポイント
au WALLET
オートチャージ対応カード
なし!ありません。じぶん銀行口座引き落とし、もしくはauかんたん決済による携帯電話利用料金へのチャージのみ、オートチャージに対応しています。
手動チャージ対応カード
VISA … セゾン、UC、MUFGカード、NICOS、DC、エポス、TS3発行のカードでチャージ可能。しかしポイント付与は各社異なる。
Mastercard … 発行元に関係なくあらゆるMastercardでチャージ可能。
JCB ... セゾン、TS3発行のクレジットカードからのみチャージ可能という惨憺たる状況。
- 楽天カード (Mastercardブランドのみ) ... 200円で1ポイント還元、還元率0.5%。
- リクルートカード … 100円チャージするごとに1.2リクルートポイント (1.2円相当) 付与。還元率1.2%だが、全電子マネーチャージ合計額30,000円/月までしか電子マネーチャージによるポイントが付与されない。
- TOP&ClubQ JMBカード (Mastercardのみ) ... PASMOチャージで200円ごとに1 TOKYUポイント
大学生協電子マネー
「電子マネーは卒業時までに利用してください」とサラリと酷いことが書かれていました。龍谷大学。加盟している大学生協以外の他所で一切使えないみたいですね。
オートチャージ対応カード
- Tuoカード
こんなクレジットカードがあったとは知りませんでした。まあ大学生なら学生用の三井住友カードや楽天カードの方がポイント的には美味しいと思いますが。
手動チャージ対応カード
なさそうです。未だに振り込みチャージのやり方などがでかでかと掲載されている大学が多いです。金銭的な責任能力のない大学生には未だ早いってことでしょうか。
オートチャージがお得な電子マネーとクレジットカードは?
交通系は住んでいる場所に思い切り左右されるのでお得も何もないかも知れません。やはり地元の交通機関で最もよく使うもののクレジットカードを持つのが基本になります。
JR東日本Suicaエリアの人
普段からJR東日本を利用する方や、最寄駅がJR東日本の方、ニューデイズをよく利用する方などはやはりビューカード系に落ち着きそうです。
PASMOで東京メトロが最寄り駅の方
乗車ごとに10ポイント(=10円)たまるのは非常に美味しいです。また、NICOS発行のToMeカードならポイントをJALマイルへも変換可能 (最大1,000円 → 8 JALマイル)
こんな方におすすめ
- 定期券圏外の乗車が多い方
- PASMO、クレジットカード、定期券を一枚にまとめてしまいたい方
- 鉄っちゃん
東急線沿線の方
こんな方におすすめ
- 東急沿線にお住まいの方
- 東急ストアをよく使う方
- PASMO、東急ポイント、定期券、クレジットカードを一枚にまとめたい方
JR九州エリアの方
こんな方におすすめ
- JR九州のSUGOCA、キューポでお得な還元率のカードが欲しい方
- 丸井でよく買い物をする方
流通系電子マネーのオートチャージ
どれも還元率が0.5%に絞られているので、どれを使うとお得という差別化が難しいですが、唯一 リクルートカード だけがチャージ月額上限30,000円ながら1.2%還元を維持しています。年会費無料のため、とりあえず作っておいて損はありませんね。
一枚だけ作るならを リクルートカード をおススメします。
おわりに
今回は交通系、流通系電子マネーの還元率や利便性を整理しつつ、
- オートチャージとは何か
- オートチャージ可能な電子マネー
- オートチャージでポイント還元されるクレジットカード
- お得なオートチャージ用クレジットカード
などについてのお話でした。最後まで読んで下さってありがとうございます。