さて、今日は大人気のソラチカ (ANA ToMeソラチカカード) ではなく、あえて日の目をあまり見ない、Tokyo Metro ToMeカード (NICOS・JCB・UC発行) をうまく活用する方法を考えてみました。年間にして1万円前後と思われますが、何も考えずに手堅く小銭を稼げます。たまーに好きなものを買ったり外食したりする際の足しに出来るお金があるだけでも気持ちが少し前向きになるんじゃないでしょうか。
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ToMeカードの効率よい使い方を考える
何をすれば何ポイントが貯まるかを整理
クレジットカードを使用することで各種ポイントが貯まっていくわけですが、それぞれのポイントごとに使い道が変わってきます。この辺り交通系電子マネーが絡むクレジットカードについてはかなり複雑化してしまっています。
- クレジットカード会社ごとのポイント … ToMeカードでPASMOにチャージした場合、ToMeカードでクレジット決済した場合に貯まるポイント
- メトロポイント…ToMeカードを紐づけたPASMOで東京メトロの改札に入場するときや、メトロポイント加盟店でPASMOで買い物すると貯まるポイント
ソラチカ含めToMeカードはこの二種類のポイントが貯まります。前者、クレジットカード会社固有のポイントの交換先はクレジットカード会社ごとに少しずつ異なり、有効期限もそれぞれ異なります。
後者のメトロポイントはToMeカード各種共通ポイントの位置づけで、東京メトロに乗車するときや加盟店での買い物の際に貯まるポイントになります。今回はこの東京メトロポイントを貯めることに注力してみます。
いやもう複雑だなあ…。
ANAマイル向けのToMeカードの使い道
ANAマイルを貯めるならソラチカ以外あり得ません。むしろ交通系カードはソラチカ以外作る必要がないぐらい。これについては使い方を別記事で紹介する予定です。いろんなマイラーさんブログで紹介されてるやつですね。
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ToMeカードを最大限に利用する
ここではマイル以外の目的、純粋なポイントバックに焦点を当てて考えます。
まず乗車一回で貯まるポイントを把握しましょう。
- To Me Card 一般(UC)…平日2ポイント、土日祝日6ポイント (年会費無料)
- ANA To Me PASMO JCB (ソラチカカード)…平日5ポイント、土日祝日15ポイント (年会費2000円)
- To Me Card Prime(NICOS/JCB)…平日10ポイント、土日祝日20ポイント (年会費2000円)
- To Me Card ゴールド(NICOS/UC/JCB)…平日20ポイント、土日祝日40ポイント (年会費10000円)
年間何回ぐらい東京メトロに乗車するかを考えてみましょう。
その際、定期券で乗車する回数はカウントしません。定期券での乗車ではメトロポイントは付与されません。定期券をToMeカードで買う場合にはクレジットカード会社固有ポイントが付与されます。まずこの時点でANAマイル以外を目的としたポイント稼ぎのハードルがかなり上がります。
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通勤定期券による通勤者向け
東京メトロの駅が自宅最寄り駅や通勤先である場合、東京メトロの自動券売機ではToMeカードしか使えません。非常に不便ですが囲い込みのためなのでご理解下しあ。別に私は東京メトロの従業員でもなんでもありませんが…。
通勤定期で通勤されている方 (恐らく大多数) にとって、勤務時間中に頻繁に東京メトロに乗車する、または休日に東京メトロに頻繁に乗車する方以外、年会費有料のToMeカードを保持する利点はかなり薄れてしまいます。クレジットカード会社固有ポイントのポイントバックを主目的とする場合、年会費無料のToMeカード一般(UC発行)が結局一番お得になってしまいます。UCカードはクレディセゾン系列で、ポイント無期限ですので。
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通勤定期を使わずに東京メトロで通勤している人向け
毎日行き先が違う、家と職場が近過ぎていちいち定期券を買ってない (就業規則で許可されていれば)、こういった方はNICOS、JCB発行のTo Me Card Primeを使う利点が発生してきます。恐らくこういう方はかなり少ないんじゃないでしょうか。
勤務日を20日/月とした場合、家と職場の往復で稼げるメトロポイントは、10ポイント x 2 (往復) x 20 = 400ポイント/月 になります。年間で4,800ポイント。
ここから年会費2000円+税を引いた分が、メトロポイント(楽天ポイントに交換可能)として稼げる額になります。
※To Me Cardゴールドの場合、年会費が10,000円+税になるので、乗車ポイントが2倍になるとは言え、赤字になってしまいます。
また、一回の乗車を165円とした場合、年間で480回乗車したときの電車賃は79200円となり、1000円で1ポイントのクレジットカード会社固有ポイントを約80ポイント獲得可能です。UC以外では交換可能なポイントが貯まりきる前に有効期限を迎えてしまいそうです。
これが営業担当者などで、勤務時間中に必ず一日二往復はメトロに乗るぜ!という方だと話は変わってきます。通勤による4800ポイント/年以外に、9600ポイント/年のポイント稼ぎを見込めます。年間合計で14400メトロポイントから年会費2000円+税を引いた分だけ手元に残る計算になります。
また、クレジットカード会社固有ポイントは約240ポイントの獲得を見込めます。ようやくまともに交換できそうなポイントが貯まるわけです。
一日メトロで3往復、ここまで頻繁に東京メトロに乗りまくってようやくTo Me Cardゴールドの真価が発揮できます。
To Me Cardゴールドでは乗車ポイントが2倍になるため、年間のメトロポイントは28800ポイントを見込めます。ここから年会費10,000円+税を引いても18,000ポイントが手元に残る計算になります。ようやくゴールドカードにする理由が見えてきました。
クレジットカード会社固有ポイントを考えると、やはりゴールドカードを作るにもUCが優勢に思われます。ポイント無期限だしね。
NICOS発行カードをわざわざ作る理由がない?
まとめると、
- ANAマイルが欲しければソラチカを作るべき
- ゆっくりポイントを貯める場合はUC(セゾン)の永久不滅ポイントには敵わない
- 通勤定期以外で一日複数回、東京メトロに乗車する人はNICOSまたはJCBのToMe Primeカードを作る価値あり
私はメインカードをMUFGニコス系列としているため、個人的に残念な話ですが、ToMeカードを作る場合にわざわざニコスを選ぶ必要性が低いと言わざるを得ません。
ただし以下の条件を満たすJALマイラーは別です。
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JALマイルを狙うならNICOSを作るべき
ANAマイル以外貯められないのか…、と落胆し、ANAマイルからJALマイルへの交換ルートを調べてみましたが、最短で226日もかかるらしく全く現実的ではありません。よって、あえてこのTokyo Metro To MeカードでJALマイル蓄積を狙う場合、以下のルートしかなさそうです。
メトロポイントは捨てる
To Meカード紐づけPASMOで東京メトロに乗車するたびに貯まるメトロポイント、これANAマイル以外ではnanaco、楽天ポイント、パスモチャージにしか使えません。ここはnanacoか楽天ポイントにでも交換して割切って使い切ってしまうべきかと。
無理やりANAマイル経由でJALマイルに交換する場合、交換レートが悪い上に、JR九州のカードを作る羽目になったり、色々なポイントサイトを経由するため8か月近くかかります。
MUFGプラチナ・アメリカン・エキスプレスカードの登場
ここで輝くのがこのMUFGプラチナアメックス。NICOSカードのポイントをMUFGカードのポイントに交換すると、100ポイントで800JALマイルに交換可能です (ただし交換に初回は計9,000円の手数料かかりますが)。
例えば、30万円分Tokyo Metro ToMeカードPrimeでPASMOチャージしまくったり定期券買いまくったりして、ようやく300ポイントを2,400JALマイルへ交換できるわけです。PASMOチャージと定期券だけでマイルを稼ごうと思うと効率がかなり悪いです。よって、MUFGカード系列共通の「ポイント名人」というショッピングモールを通してToMeカードPrimeを使用することが、この方法の前提になってくるでしょう。
例えば、電子書籍をBookLiveで購入する場合、ポイント名人経由であればポイントが11倍になりますので、1,000円の買い物で88マイルもらえる計算になります。
…だったらMUFGプラチナアメックスだけ使ってる方が効率いいんじゃね? と言われてしまうとそこまでですが、どうしても通勤定期代や交通費で稼げるポイントをJALマイルにするにはこういうやり方しかないよってことで。
これ以外に何か良い方法あるかなあ。
ともかく、マイラーがソラチカに集中し、ソラチカが楽なのでANAマイラーがJALマイラーと比較すると人口が多いのも頷けますね。これじゃ流行らんよToMeカードも…。ToMeカードから直接JALマイルルートを作ってもらえないと、土俵にすら立てない。
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