この度ファミマが正式に楽天スーパーポイントおよびdポイントとの提携を表明しました。以前、日経によって報じられたニュースと同じ内容ではありますが、当のファミマ自身が表明したという事に意味があります。ここ1年ほど、Tポイント離れが進んで久しいですが、Tポイントを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ (CCC) も本格的にピンチに見えます。
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普段から楽天スーパーポイントやdポイントを貯めている方、つまり楽天カードやdカードのヘビーユーザーにとってはこの上ない朗報かも知れません。
ファミリーマートから以下のニュースリリースが発表されておりますが、併せてこのリリース文書の持つ意味についても考えてみたいと思います。
このたび、現在お買い物時にご利用いただける「Tポイント」に加え、株式会社NTTドコモ（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：吉澤和弘）が提供するポイントサービス「dポイント」及び、楽天ペイメント株式会社（本社：東京都世田谷区、代表取締役社長：中村晃一）が運営するポイントサービス「楽天ポイントカード」を導入することを決定いたしました。なお、導入時期は、2019年11月を予定しております。
これにより、お客さまのライフスタイルにあわせたポイントをお選びいただき、ポイントを”貯める・使える”ことが可能となり、ファミリーマートでのお買い物がもっと便利でお得になります。さらには、2019年7月誕生予定の決済機能付きスマートフォンアプリ「ファミペイ」とポイントサービスを連携させることで、ポイントサービスの利用から決済まで一つのバーコード提示で完了するスムーズなお買い物ができるようになります。
今後も、オープン主義のもと様々なポイントプログラムとの連携を検討するとともに、「ファミペイ」を軸に、デジタル戦略を推進してまいります。
引用 : ファミリーマート公式サイトリリース記事 「マルチポイント化で、ファミリーマートでのお買い物がもっと便利に！ 「dポイント」「楽天スーパーポイント」も貯まる・使える
～決済機能付きスマホアプリ「ファミペイ」を軸に“デジタル戦略”を推進～」
上記ニュースリリースの内容は既に日経によってすっぱ抜かれてはいましたが、これまではファミマ自身による正式発表はありませんでした。また、今回新たに発表された、「「ファミペイ」とポイントサービスを連携」という件についても続報が待たれるところです。
また、ファミマ以外にもすかいらーくグループやドトールコーヒーショップなどが同時期にTポイントからの離脱を表明しています。詳細は以下の関連記事をご参照下さい。
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ファミマではTポイント・楽天ポイント・dポイントの3つのポイントから選べるが付与率は同率のまま
これまではファミマでお買物をすると、200円 (税込) につき1ポイントのTポイントが貯まっていました。もちろん端数は切捨てなので実際のお得感はあまり高く感じられませんでした。楽天ポイントとdポイントの貯まり方についても同様の計算方式なので、お得感がTポイントとまるで違ったりするわけではありません。あくまで貯められるポイントの選択肢が増えるだけです。
- Tポイント … ファミリーマートでのお買い物200円（税込）につき1ポイント
- 楽天ポイント … ファミリーマートでのお買い物200円（税込）につき1ポイント
- dポイント … ファミリーマートでのお買い物200円（税込）につき1ポイント
はい、ポイント付与率は完全に横並びになります。お買物でdポイントを貯めたいなら同じコンビニでもローソンは100円毎に1ポイントたまるので、dポイントユーザーは出来るだけローソンでお買物をするのが良さそうです。iDで決済すれば3%のキャッシュバックも付きますし、わざわざファミマでdポイントを貯めるモチベーションはそこまで強くなりませんね。
むしろサークルKサンクス買収によって宙に浮いてしまった楽天スーパーポイントユーザがコンビニで再びポイントを貯められるようになったという点の意味の方が大きいのかも知れません。
JALマイラーにはちょっと嬉しい
JALカードユーザーの方の多くが加入している、「ショッピングマイルプレミアム」。通常は200円のカード決済で1マイル貯まるところ、100円で1マイル貯まるようになる有料オプションサービスです。マイルが2倍貯まるJAL特約店であるファミマでお買物をすると、100円で2マイル貯まる計算になります。
そして、dポイントは2ポイント : 1マイルのレートでJALマイルへ交換可能です。
ショッピングマイルプレミアムあり : 200円ごとにJALマイル4マイル + dポイント 1ポイント > 200円で実質4.25マイル
ショッピングマイルプレミアムなし : 200円ごとにJALマイル2マイル + dポイント1ポイント > 200円で実質2.25マイル
微々たる差なのかも知れませんが、少しでもマイルを貯めたいという方には朗報かも知れません。朗報ですよね。朗報なんだよ！
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ファミペイとの連携内容については未発表
今回のファミマによるニュースリリースの中でもう一点気になる文言がありました。
2019年7月誕生予定の決済機能付きスマートフォンアプリ「ファミペイ」とポイントサービスを連携させることで、ポイントサービスの利用から決済まで一つのバーコード提示で完了するスムーズなお買い物ができるようになります。
ファミリーマートが独自のスマホ決済システムである「ファミペイ」をリリースすることは各ニュースメディアで報じられていたとおりです。しかし、dポイントや楽天スーパーポイントとの連携について言及するのは今回が初めてじゃないでしょうか。
dポイントカード番号や楽天ポイント番号をファミペイアプリに登録するとポイント2倍、3倍、4倍！とかそういうのを期待しています。
また、ファミペイの支払いをJALカードに回して、ショッピングマイルプレミアムやJAL特約店のマイル倍付けが正常に反映されるのであれば、ファミマでのお買物200円ごとにJALマイルが4.5マイル～5.0マイルぐらい貯まるようになってくれるんじゃないでしょうか？
JALマイラーとしては実現の可能性は低いと分かっていてもそういう大盤振る舞いを心のどこかで期待してしまいますね。
おわりに
今回は、ファミリーマート自身によるTポイントとの蜜月終了、楽天ポイントやdポイントとの提携正式発表、スマホ決済アプリ「ファミペイ」とのポイント連携による何かしらの優遇措置を匂わせるニュースリリースについての紹介でした。
今回も最後までお読み下さりありがとうございました。
