今回はリボ払いを利用して、クレジットカード年会費を浮かせるテクニックを紹介します。良く知られた有名な手法です。
また、クレジットカード会社によっては結果的に節約した年会費以上にリボ金利を支払ってしまう可能性があるというリスクもあります。その一方で、リボ払いに登録するだけでTポイントなどの共通ポイントをもらえたり、iDキャッシュバックの様な支払額の一部減免といった特典がもらえる場合もあります。使い方次第でお得なリボ払いについて紹介します。
リボ払いで年会費を節約しよう
世間でやや悪いイメージが付いてきた気がしなくもないリボ払いですが、上手く使う事でカードの年会費を節約できます。
三井住友カードの場合
カード申し込み時がベストですが、支払方法で「マイ・ペイすリボ」を選択していると年会費が数千円安くなります。例えば年会費10,800円(税込)のゴールドカードだと5400円引き、と半額に抑えられます。
カード申込時(まだ限度額は不明)には毎月のリボ支払金額を、自分の支払い可能な上限額に設定しておきましょう。カード受領後はカード限度額と同額にしてしまうと良いです。実質一括払いオンリーのカードになりますが、年会費を半額にしつつ、リボ払いのリスクは避けられるのである意味丸儲けです。
ついでにWeb明細を選んでおけば翌年から更に1000円引きになるので、ゴールドカードだと年会費は実質6割引きというになります。
三菱UFJニコスの場合
こちらも、支払い方法で「楽Pay」を選択することで年間最大3,000円程度の年会費節約が可能です。ただし、月々支払額で選択可能な額の上限が10万円と低いため、毎月のカード決済額が10万を超える方は複数のカードを使用する必要が出てきます。
一枚のカードで支払いが10万円を超えてしまう場合、リボ金利を支払わない様にするには、会員サイトで繰り上げ返済の処理が必要です。これを忘れるとリボ金利を支払うことになりますので要注意。
dカードの場合
リボ登録でiDキャッシュバックが受けられます。平たく言えばiDで決済したカード利用代金がキャッシュバック分減ります。
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Yahoo! JAPANカードの場合
自動リボ払い登録で、Tポイント(期間固定、用途限定)がもらえます。こちらはカード作成以降でも適用可能な年中開催のキャンペーンの特典として配布されていますので、既にYahoo! JAPANカードを持っている方でもキャンペーンに応募可能です。
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リボ払いは悪いことなのか?
個人的にはかなりえげつない手法だと思ってます。例えばですが、「月々10,000円払ってればいくらでも買い物できる」、と消費者側を錯覚させられます。年利15%以上の金利でゆっくりゆっくり返済してもらうので、最終的にリボ金利と支払い元本を合算するととんでもない額になることがあります。
リボ払いの仕組みについてはコチラ
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しかしながら、医療費など、背に腹は代えられぬ支払いによる経済的に逼迫した状況を救ってくれ得るのも、リボ払いであると思います。
あまり多くはないと思いますが、例えば健康保険適用不可能な先端医療や、海外滞在中の高額医療費を支払わざるを得なかった場合、その場はクレジットカード一括払いで決済しておいて、後からその支払いだけリボ払いにしてもらうといった方法が考えられます。病気やケガで一時的に収入が減ってしまう場合も、リボ払いで少しずつ支払って健康を回復して収入が戻ったら一気に返す、といった使い方が出来ればリボ払いにも利点が見いだせます。
つまるところは必要悪と言いますか…、使い方次第ではとても便利で消費者の利益も大きい支払方法なんですよね。
一部のカード会社や金融業者が儲け第一主義に走り、しつこく自動リボの宣伝をして来たり、カード加入時の初期設定がリボ払いになっていたり、リスクの説明はおざなりのままポイントをバラまいて消費者をリボ払いに誘導したり、そういう行為が目立つからリボ払いという制度のイメージが余計に悪くなるのではないでしょうか。キャッシングという金のなる木を、2010年の総量規制で封じられてしまったたため、新たな収益源の確保に必死なのも痛いほど分かるのですが、宣伝のし過ぎは逆効果じゃないかなあ・・・。
おわりに
今回はリボ払いを上手く活用して、ゼロ負担でクレジットカード年会費を節約する方法を紹介しました。くれぐれも、ショッピングの際に安易な気持ちでリボ払いにしてしまうことは止めておくべきだとしつこく申し上げてこの記事は終わりにします。