今回はSNSアプリの代表格であるLINE (ライン) が運営するスマホ決済サービス、LINE Pay (ラインペイ) について、お金のチャージの仕方から使い方までをまとめました。今回はLINE Payとは何ぞや?という方から、初めて利用登録を行う方のための内容になっています。
2018年は「キャッシュレス元年」とも言われたこともあり、ソフトバンク/Yahoo!系列の「PayPay」が20%還元サービスを開始したりと年の瀬まで話題に事欠きませんでした。今回紹介する「LINE Pay (ラインペイ)」もPayPayに対抗して決済額の20%をチャージ残高に還元するキャンペーンを開始しており、スマホ決済は特にホットなトピックです。
LINEアプリで支払いが完結するのが強みのLINE Pay、キャッシュレス化の推進とフィンテック業界への進出を始めるなど目が離せないサービスです。今回はLINE Payの概要やポイント還元率、利用登録の方法についてまとめています。チャージ方法については次の記事でまとめます。
LINE Payとは?スマホ決済って何?
LINE Payの説明に入る前にスマホ決済について簡単にお話します。
スマホ決済とは
スマホ決済とは、スマホアプリで表示するQRコードやバーコードで決済を簡単に行えるサービスを指します。各社が提供するサービスによって異なりますが、あらかじめ現金をチャージしてスマホで表示したQRコードをお店のバーコードで読んで支払いをするのが一般的ですが、サービスによっては紐付けておいたクレジットカードに支払いを回して決済したりすることが可能です。
画像出典 : LINE Pay
スマホ決済の特徴
- 現金なしでスピーディに支払い可能
- 加盟店側の設備投資負担も少ないためキャッシュレス化促進が見込める
消費者がスマホ決済サービスを使ってお金を支払うたびに、恐らく0.50%未満とは言え決済額の一部がスマホ決済サービス業者に支払われます。そのためスマホ決済を牛耳れれば広く薄く世の中のお金を集められるため、各社とも必死になってポイント還元を中心とした特典を強調し、自社のスマホ決済サービスをゴリ押ししています。
見方を変えれば、10年以上前に「iD (アイディ)」と「おサイフケータイ」を始めたNTTドコモの先見の明がいかに素晴らしかったか、ということも言えます。iDが築き上げてきた決済システムをより導入しやすくして市場を奪いに来ているという解釈も出来るからです。
代表的なスマホ決済サービス
- Apple Pay (アップルペイ)
- Origami Pay (オリガミペイ)
- LINE Pay (ラインペイ)
- 楽天Pay (らくてんペイ)
- AliPay (アリペイ)
- PayPay (ペイペイ)
- d払い (でぃーばらい)
- Google Pay (グーグルペイ)
- etc. (まだまだあります!)
ぱっと思いつく限りでもこれくらいはあるでしょうか。とにかく儲かると分かってきたのか雨後の筍のごとくそこそこ体力のある企業がこぞって収益源確保のためにスマホ決済業界に参入しています。
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LINE Payとは?
LINE Payはその名が示す通り、コミュニケーションアプリのLINEが運営するスマホ決済サービスです。基本的にプリペイド型のため事前のチャージが必要です。現金からLINE Payへのチャージ、LINE Payから現金への出金に対応しています。
コミュニケーションアプリとして大きなシェアを持っている強みを活かし、LINEの友達同士での割り勘機能や送金機能が充実しています。また、セキュリティ認証を受けており安全性を強くアピールしています。
以下に示す通り、
LINE Payは、PCI DSSやISO/IEC 27001に準拠し、安全で信頼性の高いサービスを提供します。
・PCI DSS:Payment Card Industry Data Security Standard
・ISO/IEC 27001:International standard for information security management system引用元 : LINE Pay公式サイト
LINE Payの決済方法
大きく分けて以下の2つの方法があります。
1. スマホ決済
2. LINE Payカード決済
3. オンライン決済
1. スマホ決済
「スマホ決済」は以下の方法でお金をLINE Payにチャージして、スマホのQRコード・バーコードで支払う方式になります。
LINE Payへの現金チャージには以下の方法があります。
LINE Payチャージ方法
- ファミリーマートでのチャージ
- セブン銀行ATM
- 銀行口座からのチャージ
- オートチャージ
- クレジットカード決済 (制限あり)
2. LINE Payカード決済
これに対して、「LINE Payカード決済」はLINE Payに紐付いたJCBプリペイドカードを使用して決済を行います。LINE Payの名を冠してはいるものの、利用形態としてはクレジットカードやデビットカードに近いものがあります。
LINE Payカード(JCBプリペイドカード)チャージ方法
- ローソンのレジでチャージ (LINE Payカード レジチャージ)
- セブン銀行ATMでチャージ
基本的にコンビニチャージや銀行口座からのチャージで十分使えて、クレジットカード登録やオートチャージしなくても問題のないサービス仕様になっているため、クレジットカードを持っていない方でも安心して使えます。
3. オンライン決済
まだまだ加盟店は少ないですが、LINE Pay加盟店のオンラインショップでお買物をする際にもLINE Payを利用できます。支払い方法でLINE Payを選択し、オンラインショップ画面の指示に従って決済手続きを行うことでLINE Pay払いが出来ます。発展途上といったところで今後の拡大が望まれます。
4. クレジットカード決済
LINE関連サービスの支払いに限って、LINE Pay登録クレジットカードへ請求を回すことが可能です。普段使いのコンビニやドラッグストアなどでの日用品や食料品の決済ではクレジットカード決済とLINE Pay決済のポイント二重取りができません。
PayPayやOrigamiに一歩リードされてしまっている点です。
※ LINE Pay VISAカードの登場により、この欠点もほどなく解消されそうです!GJ !!
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LINE Payを使うメリット
LINE Payは様々なシーンで使える新たなキャッシュレス決済方式です。そのメリットは何といってもポイント還元率の高さに尽きるでしょう。
LINE Payでは「LINEポイント」が還元され、1ポイント単位でLINE Payのチャージに利用可能です。ポイント還元の使い勝手としてはnanacoやPayPayに近いイメージでしょうか。
LINE Pay還元率
支払い方式 | マイカラー | ポイント還元率 | 備考 |
LINE Payスマホ決済 | ホワイト | 0.50% | 本人確認必須 |
レッド | 0.80% | ||
ブルー | 1.00% | ||
グリーン | 2.00% | ||
LINE Payカード | なし | 2.00% |
LINE Payのスマホ決済 (QRコード決済) で0.50%~2.00%のポイント還元、LINE Payカード決済で2.00%のポイントが還元されます。
コード決済の場合は本人確認が完了していると「マイカラー」プログラムの対象となり、月間の利用額に応じてマイカラーが決定され、翌月のポイント還元率が変動します。また、2018年8月から1年間はスマホ決済に対して+3.00%のポイント還元追加があります。そのため現在のところは絶対的にスマホ決済がお得な状況です。
本人確認はしておきましょう
本人確認を行わないと、出金額に制限がかかったり、「マイカラー」プログラムの利用対象外になったりと、様々なデメリットがあります。LINE Payを使い始めたら早々に本人確認を行うことをおススメします。
本人確認は銀行口座の登録を行うことで完了します。
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LINE Payも20%還元キャンペーン「Payトク」開始!
\2018年の感謝を込めて✨20%大還元‼️/
12月のPayトクはスペシャルバージョン😆LINE Payにてお支払いをすると、なんとどなたでも20%還元❣️さらに還元上限額も5,000円相当にアップ⤴️
コンビニ、飲食店、ファッション、百貨店、オンラインストアなど様々なお支払いがとってもおトクになります😊✨— LINE Pay公式アカウント (@linepay_jp) December 14, 2018
「Payトク」は、LINE Payの支払額の20%を還元するキャンペーンです。PayPayと異なり、最大5,000円分までのLINEポイント還元となっており大盤振る舞いとまではいきませんが、25,000円の決済で5,000円戻ってくると思えばかなりお得です!ポイント還元時期は2月中で、ポイント付与時点で解約していると当然ですがポイント還元を受けられませんので間違っても解約しない様にしましょう。
2018年12月14日~12月31日がキャンペーン対象期間です。また、一部加盟店は本キャンペーン対象ではないので「Payトク」の公式サイトで確認が必要です。主なキャンペーン対象店舗をいかにまとめています。
- 実店舗 … ローソン、ファミマ、ミニストップ、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ジョーシン、阪神百貨店、阪急百貨店
- オンラインショップ … ZOZO TOWN、honto
- 請求書払い … 東京電力、九州電力
要注意!キャンペーン対象外
- 酒類、タバコは対象外
- ツルハドラッグ、くすりの福太郎、ウエルシア、ココカラファインは対象外
- コード決済、オンライン決済限定!
- LINE Payカードで支払うとキャンペーン適用対象外
- LINE Pay登録クレジットカードも対象外
LINE Payでお買い物できるお店
LINE Pay (スマホアプリによるコード決済) は大手コンビニやドラッグストア、家電量販店をはじめとした主要チェーン店で68 (’18年12月現在) とまだ多くはありません。しかしこれと併せてLINE Payカードを発行することで「JCBプリペイドカードとしても利用可能」というスマホ決済としては反則レベルの利便性が提供されます。
LINE Pay (QRコード・バーコード決済)
コード決済可能なLINE Pay加盟店の中でも特に主要なものが以下のお店になります。
コンビニ
- ローソン
- ファミリーマート
ドラッグストア
- トモズ
- アメリカンファーマシー
- ツルハドラッグ
- ウエルシアグループ
- ドラッグ新星堂
- サンドラッグ
- アインズ&トルペ
- アインズ
- LIPS and HIPS
- ココカラファイン
- くすりの福太郎
飲食店
- モンテローザ系居酒屋 (白木屋、笑笑、魚民、千年の宴)
- 各種居酒屋 (金の蔵、月の雫、山内農場、目利きの銀二、和民、etc.)
デパート、百貨店、ショッピングモールなど
- 阪急百貨店
- 阪神百貨店
- アクアシティお台場
- LOFT (ロフト)
家電量販店、CD・ゲーム等
- ジョーシン
- ゲオ
- ビックカメラ
- コジマ
- ソフマップ
また、請求書の支払いをLINE Payで行うことも可能です。特に東京電力、東北電力、九州電力の支払いをLINE Payで行うことで従来のクレジット払いよりも高い還元率でポイントバックをもらえるのは美味しいですね。
LINE Payカード
なんといっても日本で最も加盟店の多いクレジットカードの決済網をそのまま使えてしまうのがすごいところ。その数実に3,300万以上と、他のスマホ決済サービスを突き放すレベル。
そこらのコンビニ、ドラッグストア、家電量販店、書店、デパート、百貨店、ありとあらゆる場所で使えます。
一率2.00%のポイント還元が受けられますので、LINE Payを使い倒すならLINE Payカードは絶対に申し込んでおきましょう。
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オンライン決済
実店舗に比べるとオンライン決済の浸透率はまだまだといったところです。今後の拡大が望まれます。
- ZOZO TOWN
- ハイブリッド型総合書店「honto」
- HMV ONLINE
- 出前館
- LINE STORE
- ラクマ
面白いのは楽天のフリマアプリ、「ラクマ」がオンライン決済加盟店に入っている点です。楽天Payオンリーだと思っていたらまさかの、ですね。
LINE Payの登録方法
LINE Payを始めるには・・・実はLINEユーザの方なら何も必要ありません。お手元のスマホでご利用のLINEアプリがあればすぐに始められます。
LINEアプリを起動、画面下部の右端の「ウォレット」をタップします。
LINE Payのメニュー画面が立ち上がります。
初回使用時は利用規約への同意が必要です。また画面右側の「+」ボタン (チャージメニュー) をタップすると、数字6桁のパスワードの設定を求められますので面倒くさがらずに登録しておきましょう。
これでお金をチャージしてLINE Payを利用する準備が整いました!
LINE Payカードの申込み
もう一つ、早めに済ませておきたいのがLINE Payカードの入手。こちらは無料でもらえますし、最長2週間ぐらいかかる場合もあるので早めに申し込んでおきましょう。以下、LINE Payカード申込みの流れについて説明します。
LINE Payメニュー画面の右下、「設定」をタップします。
「設定」画面内の「LINE Payカード」をタップします。
LINE Payカードのデザインを選択する画面に移動します。いくつかある内で好きなデザインを選択します。
この後、氏名、住所など必要な情報を入力し、LINE Payカードが送られてくるのを待ちます。
以上、LINE Payカード申込みの流れでした。
本人確認 (銀行口座の登録)
LINE Payの様々な機能を利用するためには本人確認が必須と言えます。本人確認は銀行口座を登録することで完了します。
チャージメニューから「銀行口座」を選択します。
登録したい銀行を選択します。
氏名、年齢、生年月日、住所などの本人確認情報と、銀行の支店名、口座番号を入力します。
その後、各銀行の画面に遷移し、暗証番号入力などによる銀行側の本人確認を経て、LINE Pay銀行口座登録に必要な手続きをすすめていきます。
少し時間もかかり面倒な手続きかも知れませんが、LINE Payでポイント還元率を上げていくには必須の項目になるため、時間のある時に済ませておきましょう。
おわりに
今回はSNSアプリのLINEが運営するスマホ決済サービス「LINE Pay」の紹介、LINE Payのメリット、利用登録のやり方、銀行口座登録のやり方に加え、現在開催されている20%還元キャンペーンについての情報についての記事でした。
今回も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。