この記事では、例を挙げてクレジットカードを使用する消費者視点での利点、加盟店視点での利点について解説します。クレジットカードを上手く利用してキッチリ節約しましょう!しかしながら、クレジットカードに対しては未だに、「怖い」、「不安」、「使う側の利点が見えない」といったあまり良くないイメージを持っている方が多い様です。現に管理人の友人(39歳)も未だ現金主義だったりします。彼の10年後のクレヒスがやや心配です。。。
クレジットカードが普及しない理由
ネガティブなイメージを抱かれる原因の一つに、学校教育でお金に関する教育を行わない事があると考えています。
- お金 = 汚いもの
- 借金= 悪い事
お金に対しては未だにこの様なイメージが先行しているのが実情です。
しかし現在の社会では文科省の役人が考えている以上に、インターネットの発達と共に急激なキャッシュレス化が進んでしまっています。それに国の教育方針が付いていけてないわけですね。学校で「お金」や「クレジット(信用)」に関する教育を受けていない以上、自分で勉強しない限りなかなかクレジットカードの利点やリスクが見えてこないのも仕方ないと言えます。
また、リーマンショック以降、多重債務や債務整理、自己破産に関する報道や広告が大量に出回り、悪いイメージが先行しています。自分で調べて勉強する以前に、「危うきに近寄らず」という思考になってしまうのも仕方ないのかも知れません。
利点が見えづらく、現金払いで不便も感じないと、クレジットカードをわざわざ持とうと思う人も増えようがないです。さらに雇用の悪化で審査通過が難しい若年者が増えているのも問題ですね。
クレジットカードの利点
実際にクレジットカードを上手く使うと、これだけの利点があるのです!
クレジットカードを持つ側の利点
財布を落とした場合
- 現金の入った財布を落とした場合
- 警察に届けて見つからなければ泣き寝入り
- クレジットカードを落とした
- カード会社に通知して即停止してもらえる。損失ゼロ。
クレジットカードを利用した場合
- 現金で決済
- 一部のお店で、ポイントやスタンプ還元あり
- クレジットカードで決済
- お店のポイント・スタンプ + カード会社のポイントやマイルが貯まる
- 医療機関・公共料金・税金支払いでもカード会社のポイントやマイルが貯まる
- クレジットヒストリー(クレヒス)が蓄積され、後の大きな買い物(住宅ローン、自動車ローン、学資ローン等)の審査が有利になる
分割払いで買い物をした場合
- 現金で決済
- 月々の分割払いで金利発生
- クレジットカードで決済
- ボーナス一括払いで金利ゼロ
海外旅行中に急病で受診した場合
- 現金で決済
- 日本の健康保険適用外のため、旅行保険未加入の場合は100万円単位の負担を求められる。生活に大きな打撃。
- クレジットカードで決済
- 旅行保険未加入でも分割払いやリボ払い可能なため、自分の生活への影響が少ない。また、クレジットカード付帯の旅行保険が適用される場合、医療費の負担が大きく減少する。カードの種類によってはキャッシュレス診療可能。
※ 欧米や中国は医療費が高額です。特にアメリカは日本と異なり皆保険という概念がないため、保険は個人で賄うものという意識が強いためです。そのため保険未加入の状態で盲腸の手術を受けると500万円以上の請求が発生するケースもありました。500万円のキャッシュをポンと払える家庭が今の日本にどれほど存在するでしょうか? リスク軽減の意味からも、海外渡航時の旅行保険加入、クレジットカードの付帯保険の見直しを強くお勧めします。
日本国内で保険適用外の治療を受ける場合
- 現金で決済
- 数十~数百万円を病院によりますが一括払いを求められます
- クレジットカードで決済
- 分割払いやリボ払いが可能になることが多いので、金銭的なリスクが大きく軽減されます。
※ こうした状況に備えて医療保険に加入しておくことも必要ですね。
マンションの管理費を支払う場合
- 現金で決済
- 口座から淡々と引き落とし、それだけ
- クレジットカードで決済
- マンション販売会社等の提携カードで管理費を決済することで、0.5%程度のポイント還元アリ。商品券などへの交換が可能。
※ ちなみに、クレジットカード付帯保険やポイントバックの原資として、年会費や加盟店手数料が充てられます。それを除いた額がカード会社の利益になります。なかなか大変ですね…。
スポンサーリンク
クレジットカード決済での店舗側の利点
クレジットカード決済を受け入れることで、店舗側(加盟店)は加盟店手数料を支払う必要があります。確かに個々の売上からは加盟店手数料が差し引かれることになるためマイナスに見えますが、有り余るほどの利点があります。
盗難被害に遭いにくい
クレジット決済メインになっている場合、レジに多額の現金を保管することもなければ、店内の金庫に大金を保管して泥棒に怯える必要もありません。
釣銭を用意するコストの削減
銀行で都度都度、硬貨、特に1円玉、5円玉、10円玉を大量に両替して運搬する回数が大きく減ります。キャッシュオンリーの決済だと、釣銭準備の稼働コストがバカになりません。
釣銭ミスによる苦情を受けるリスクの減少
2500円の買い物をする際に、10000円札を出したのに、「いや、5000円札出しましたよね?」なんてことをしたら二度とその顧客はあなたのお店に来ません。機械が決済すればこうしたミスもなくなります。
※ 間違えて二重決済したりした場合はその限りではありませんが…。
集客・見込み顧客の獲得
別記事でも解説していますが、手持ちの現金のない顧客による購入を促したり、クレジットカードのポイントを貯めたいがためにカード決済可能な店舗で優先的に買い物をする顧客を集めることが出来ます。
外国人顧客の獲得
海外旅行をクレジットカードなしで敢行したことのある方には分かると思いますが、現地通貨の残量を気にして食事や買い物をしたり、現地通貨を中途半端に余らせてしまい、結果的に無駄遣いになってしまうのはストレスです。また、海外の店舗や飲食店で言葉が通じなくてもカードを出せばピッタリ丁度の額で決済してくれるので旅行者としても楽です。
※ 悪質な店舗はカード情報を盗んだりするため旅行者側もある程度使い分けが求められます。
おわりに
今回の記事では、クレジットカードを使う側の利点、クレジットカード加盟店側の利点、それでもなぜ日本ではクレジットカードが普及しにくいのか?といったことについてお話ししました。ここまで読んで下さった方はクレジットカードへの印象がかなり変わったのではないでしょうか? 正しく使う事で、クレジットカードは節約や万が一の際のリスク管理に大きな力を発揮してくれます。覚えておいて損はありません。
賢く節約しつつ、安心を得る。こうした使い方をおススメします!