今回は、クレジットカードも時期によって通りやすい時期・通りにくい時期があるというお話です。俗説かも知れませんが、一般企業にお勤めの方なら分かる話のはず。四半期末や、半期末、特に会計年度末(日本企業の多くは三月末ですね)は少しでも実績をよく見せなければなりません。特に上場企業やそれに連なる企業であれば、いわば追い込みの時期です。クレジットカード会社も多くは上場企業の関連会社、「少しでも多くの会員を集めて計画達成させるんだ!」と上司から檄を飛ばされているはず。今回は本当に年度末ならクジレットカード入会審査に通りやすいのか?ということについて、また、それ以外にも通りやすい時期があるのか?ということについても書いていきます。
クレジットカード審査の基準は日々、時々刻々変動する?
本当かなあ?と言わんばかりのモデルさんの表情。
まず、クレジットカード会社はいわゆるデフォルト(貸倒れ)を非常に嫌うわけですが、金貸しである以上避けては通れません。貸倒率は世の中の景気によっても左右されますが、自社のクレジットカードやローンカードの審査の厳しさによっても変動します。
- 審査が緩い … 支払い能力の低い人も審査に通過して入会する可能性アップ。
- 審査が厳しい … 支払い能力の低い人が審査に通過する可能性ダウン。
貸倒れを興す人 = 支払い能力の低い人、という傾向があるのはお分かりと思います。
「だったら支払い能力の高い人だけ入会させればいいじゃん!」と思うかも知れませんが、集客を考えるとそうもいきません。あまり審査を厳しくしすぎると新規会員獲得にも響きますし、他者に客が流れた結果、「最近は○○カードが勢いがあるな。私も入ってみようか」といった感じに既存会員の客離れすらも起きかねません。ここのバランスをうまくとるのは至難の業でしょう。
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クレジットカードの審査が緩くなりやすいと思われる時期
なんといっても年度末でしょう。多くの企業の会計年度末は3月末です。この3月末の決算を見て、年間計画や年度途中で訂正された四半期末決算時の計画の達成度が企業の収益に直結し、それを見て機関投資家が投資信託や保険商品への組み入れのために大量の株を売買する傾向があります。
クレジットカード会社の会計年度末・半期末
年度末が3月末の企業 (半期末は9月末)
- 三菱UFJニコス
- 三井住友カード
- クレディセゾン
- ビューカード
- ライフカード (親会社のアイフルが3月末決算)
- JCB
年度末がそれ以外の月の企業
- 楽天カード (親会社の楽天が12月末決算)
- アメリカン・エキスプレス (米国アメリカン・エキスプレス・カンパニーが12月末決算)
ということで、三月も終わりに近いですが、審査が心配な方はこの時期限定ですが、以下の審査に通りやすい可能性があるクレジットカードに申し込んでみるのも手ですね。
- 三井住友VISAカード
- MUFGカード ゴールド
- MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンゴールド・アメリカン・ エキスプレス・カード
- ビックカメラSuicaカード
- ライフカード
- JCB CARD W/W plus L (39歳以下限定)
- JCB OS_web限定カード (即日発行)
特にこの中でもライフカードは昨今、審査基準の軟化が噂されています。
また、この理屈が正しければ、12月末決算のクレジットカード会社も、6月末に向けて少し審査が寛容になってくる可能性があります。
大々的な入会キャンペーンを実施している時期
もうひとつ、審査が緩くなりやすいと思われる時期がこれ。入会キャンペーンで普段より特典を多めに付与しているパターン。
特典を沢山つけて会員を獲得しよう、というわけです。数万という大量のポイント付与のキャンペーンや、普段年会費が有料のカードが、ある日突然初年度の年会費無料というのが出てきたら、もしかすると審査通過しやすくなったサインの可能性があります。
年がら年中、初年度無料を謳っているクレジットカードも多いので「年会費無料」だからと言って審査に通りやすいかどうかは微妙かも知れませんがね…。また、キャンペーンをやっておらず閑散とした時期の方が、会社によっては会員を少しでも拾おうと、念入りに審査してくれる可能性もあるので一概にキャンペーン時期の方が絶対に通りやすい、とは言えないとも申し上げておきます。
火曜日~木曜日の方が審査に通りやすい説
個人的にこれはあまり当てにならないと考えています。忙しい時期 (月曜日・金曜日) はパパっと危険そうな人は落とす、とまことしやかに言われていますが、逆に会員獲得に必死な時期であれば時間をかけて審査をせずに、機械審査の結果に任せて審査を通す可能性があるのではないか、というのが根拠です。
おわりに
今回は、時期によってクレジットカードの審査難易度に差が出る(だろう)というお話でした。営利企業にお勤めの方なら分かる話ですよね。