今回は当ブログにご訪問下さる読者の皆様が、訪問された際の検索キーワードをネタに記事を書いてみようと思います。第一回は「三井住友VISA infinite」。このカードが存在するのかどうか?という考察と、参考情報として他社のブラックカードの審査難易度について書いてみたいと思います。
そもそもなぜwebで検索するのか?というところから考えてみると、何か知りたいことがあったり、困りごとがあって調べ物をする必要があるから検索するわけですよね。ということは、検索キーワードは言わば読者の方々の質問事項でもあります。クレジットカードマニアの末席にいる身ですが、出来る限り訪問者へ有益な情報をもたらすべく、今回は検索キーワードをネタにクレジットカードの豆知識をお届けしたいと思います。
三井住友VISA infiniteカードは存在するのだろうか
はい、お気持ちはよく分かります。残念ながら、2018年3月現在では三井住友カードから発行されており存在を認知されているVISAカードの最高グレードは、 三井住友VISA プラチナカード です。
三井住友VISAプラチナカード
・国内最高のVISAプラチナ
・VISAプラチナコンシェルジュなど、充実の付帯特典
・旅行保険は充実の補償内容 (海外・国内旅行共に自動付帯、家族特約〇)
・インビテーションがなくても自己申込み可能
年会費 | ポイント還元 マイル換算 | 審査難易度 | 国際ブランド |
50,000円 | 0.5%~1.0% ANA300~600マイル/10万円 | ★★★★★+ | |
最短発行 | 利用限度額 | サービス充実度 | お得度 |
3営業日 | 300万円~ | ★★★★++ | ★★★++ |
三井住友カードから、VISA infiniteグレードのカードは公式には発行されていません。VISA infiniteを日本国内で取得したい場合、VISA infiniteカード唯一の国内発行元であるスルガ銀行でクレジットカードを作って、クレヒスを積みあげてスルガ銀行で投信を買ったり住宅ローンを組んだりといった努力をしない限り、日本国内でVISA infiniteカードを保持することは不可能であるとされています。
しかしながら、三菱UFJニコスがこっそりと隠れキャラ的な実質のブラックカードである、MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード<プレミア>(PREMIER MEMBERSHIP for recognized VIP only)というものを発行していたりもするので、実は三井住友カードもVISA infiniteカードを発行していたりするのかも…!と期待したこともありました。しかしこのネット全盛の時代、そうしたカードが存在したら多少は知れ渡ってしまっているはずです。全く情報がないところを見ると、やはり三井住友VISA infiniteカードは現時点で存在していない公算が強いでしょう。
しかしながら今後のVISA infinite発行を当て込んで、三井住友VISAカードのクレヒスを積んで 三井住友VISA プラチナカード を保持しておくことは悪い事ではありません。
- 三井住友VISAカード 公式サイト
国内で発行可能な最高グレードのクレジットカード
VISA infiniteが手に入らないなら、ほかの国際ブランドでもいいから最高グレードのクレジットカードが欲しい!と思う方も多いでしょう。
本記事執筆時点で最高クラスのグレードを発行している国際ブランドは、以下の四社です。
- Mastercard (ワールドエリート)
- JCB (THE CLASS)
- アメリカン・エキスプレス (センチュリオン)
- ダイナースクラブ (プレミアム)
それぞれの最高グレードカードの入手方法を簡単にまとめていきます。
Mastercard ワールドエリートカードの入手方法
最高グレードの中では現在これが一番手っ取り早く入手可能です。なぜなら自己申込み可能だから、です。
現在、 ラグジュアリーカード が、国内で唯一のMastercardワールドエリートカードを発行していますが、こちらは自己申込み可能です。審査通過の暁には漏れなく豪華素材 (チタン・ステンレス・24金) で作られた重厚なクレジットカードがお手元に届きます。
正式名称はこれらのとおりです。ゴールドカード、と言ってもグレードのことではなく券面素材のことです。発行されたクレジットカードのグレードはもちろんワールドエリートですし、最高クラスの特典がガッツリ付帯します。
JCB THE CLASSの入手方法
二番目に簡単なのがコレです。と言っても十二分に難関です。
THE CLASS取得ルート(1)
まず最初に JCBゴールドカード を作成するところからスタートします。
これが発行されれば晴れて第一関門突破。
次は第二関門のJCB GOLD THE Premiere。こちらは JCBゴールドカード 会員の中から以下の条件を満たした将来の優良顧客予備軍にインビテーションが来る実質的にプラチナと同格のカードです。
- ショッピング利用合計額が2年連続100万円以上であること
- MyJCBに本会員のメールアドレスを登録していること
この二つの条件を満たせばPremiereへ昇格。そこから年間100万円単位で決済を続けていけばTHE CLASSのインビテーションが来ると言われています。年300万決済で2年~3年、という方が多い様です。
THE CLASS取得ルート(2)
※ こちらはまだ情報が出きっておらず未確認要素も多いです。
オリジナルシリーズゴールド以上(GOLD THE Premiere、プラチナ含む)のカードでJCB歴を最低3年、クレヒス良好かつJCBでの累計決済額1,000万円~1,500万円に達した際にTHE CLASSのインビテーションが発行される様です。ゴールドから多額の決済を続けてPremiereを経由せずにTHE CLASSを取得した事例も数は少ないですが存在することが確認されています。
つまり、一発目で自己申込み可能な JCBプラチナカード や JCBゴールドカード を取得し、その後の決済をJCBに集中させる。これが手っ取り早いやり方ということになります。
THE CLASS取得ルート(3)
会社を経営している方などは、取引先銀行 (信金などで関連会社がクレジットカードを発行している場合) に頼み込んで紹介してもらうルート。上手く行けば初JCBがTHE CLASSになったりする例もあります。しかしながら庶民にはなかなか縁遠い話です。現実的に考えれば(1)か(2)のルートが良いでしょう。
THE CLASS取得ルート(4)
デスクへの電話突撃は2017年10月以降不可能になってしまったようです。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードの入手方法
スルガのVISA infinite以上の難関です。
(1) アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード を取得、一年以上使い込んでプラチナカードインビテーションを待つ … ※.1
(2) アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードを取得
(3) 以下の点に気を付けてプラチナカードに決済を集中させる(毎月数百万~)
- 業務上の立替え含めてアメックスプラチナを利用しまくる (コンビニ少額決済でも夜のお店でも)
- 海外旅行はアメックスの旅行デスク経由
- 旅行で使う飛行機はビジネスクラス以上
- 旅行で使うホテルは高級ホテル
とにかく何でもかんでもアメックスプラチナで決済。超の付く高難易度です。
※.1 … センチュリオンを目指す方なら属性的にグリーンカードは飛ばしていきなりゴールドカードを申し込んでも問題ないはずです。
ダイナース・プレミアムカードの入手方法
こちらはアメックスセンチュリオンに比べるとかなり緩いです。とは言え庶民ではなかなか手が出せないカードです。業務経費の立替えが多い営業職の方などは比較的取りやすいと言えるでしょう。
(1) ダイナースクラブカードを入手
(2) ダイナースクラブカードで年間700~1000万+の決済を続ける
概ね(2)を1年~でデスクへの電話突撃でインビテーションをもらえた方もいれば、三井住友トラストクラブからインビテーションが来た方もいます。また、年間300万円程度の決済でも数年続けている内にインビテーションが来た方も多々いますので、単年の決済額下限の条件は緩め、かつダイナースにおける累計決済額での判定が行われているように見えます。年収700万円~の方でも営業職の方などは業務経費をダイナースに集中させれば十分狙えるラインであると言えます。
おわりに
今回は、「三井住友VISA infinite」が存在するのか?というクレオタなら一度は考えたことのありそうな件の考察(妄想?)と、取得が困難なスルガVISA infiniteの代替品としての他国際ブランド4社のブラックカードの入手の仕方についてのお話でした。