クレジットカードを日々使いまくっていて思うのですが、一括払いにこだわり過ぎても損することってあるよなー、と。
未だに年配の方に特に多いと感じますが、こんな感じのことを言う方が多くいますよね。
『クレジットカードは一括払いで使うべき。分割払い・リボ払いは金利が発生するから損。そもそもクレジットカード自体が借金だからクレジットカードなんて出来るだけ使わない方がいい』
『いちいち少額の買い物で毎回カード使うとか有り得ない』
後者については、『クレジットカード加盟店へ支払う手数料を上乗せした価格でモノやサービスが売られてるんだから、クレジットカード使ってポイント取り返さないと損だよ』とでも返してあげれば黙ってくれる方も多いんですが、前者の支払い回数について、これはどう返そうか…。
世のクレジットカード情報サイトなども一括払いを推奨しているところが多いですし。
絶対に一括払いじゃないと手数料がかかるんじゃないの?
実は必ずしもそうではありません。
詳細は各カードによりますが、多くのクレジットカードが、2回までの分割払いには手数料(という名の金利)を設けていません。
リボ払いも14-18%程度と、かなり高い年率の金利がかかるのですが、「意図的にリボ払いにする」ことでリボ手数料を払わずにクレジットカード年会費を浮かせる小技もあったりしますので、必ずしも手数料がかかるわけではないのです。これについては別の記事で後日解説します。
一括払いにこだわるべきではない場面ってあるの?
一括払いにこだわり過ぎると逆に損をしそうな場面についていくつか考えてみました。
① 限定品など、その時を逃したら二度と手に入らないもの
これは2回払いまでで支払えるのであれば、分割決済で買ってしまって良いものでしょう。もちろん、分割払いに使うつもりのカードの条件を確認するのは忘れちゃいけませんよ。
② 急病や保険適用外の高額な医療費
この状況だと、背に腹は代えられないはず。命あってのモノダネですしね…。
高額な医療費を支払えないからと言って、クレジットカードで分割払いやリボ払いにせずにいると余計やっかいな事になります。
また、分割払いが嫌だからと言って、銀行や消費者金融から文字通りの借金をして支払いに充てるなど本末転倒、言語道断です。
③ 業務上の緊急立替え
外資系企業などに勤めていると、ごく稀に緊急の海外出張、しかも事前に予算をもらう手続きすらもする余裕がないようなことがあります。
こうしたとき、『お金ないから出張行けません』なんてことになったら進退に関わりかねません。こういう時も、背に腹は代えられぬ状況であると言って良いでしょう。
『社畜乙』なんて言われそうですが、家族を抱えてる人は出世やクビが飛ぶ可能性がある場合には簡単に業務拒否するわけにもいかないのです…。
もちろん、業務遂行後は即座に立替えた経費を会社に支払ってもらい、クレジットカードは繰り上げ返済をして金利ゼロを目指しましょう。金利分まで支払ってくれる会社はまずないでしょうし、労働者も会社のために金利を払ってまで経費を立替えてあげる義理は本来ありませんので。詭弁かもしれませんが、会社が払ってくれる高額決済、クレジットカード枠が増えたりポイントが多くもらえてラッキー、と前向きに捉えてみたり。
正しい知識を身に付けて、分割払い・リボ払いを利用するべし
上に挙げたような状況だと、『払えないよ、どうしよう!』と固まってしまう人もいるかも知れませんが、金利がかからないギリギリの分割回数やリボ払いにしておいて、支払えるときに一気に繰り上げ返済することで、金利をゼロする、または近付けることは可能です。
一括で支払えないからといって銀行やカードローンに安易に頼るべきではないです。
もちろんリボ払いにして何年もかけて返す、というのも止めましょう。リボは消費者金融並みの金利なので、仕方なくリボ払いにした場合も返せるときに一気に返すという心づもりでいないと、いつかは破産への道を辿ることになってしまいかねません。
まとめ
一括払いできるに越したことはないんですが、どうしても一括だと厳しい場合は分割払い・リボ払いを使ってしのぐしかありません。その時は必ず金利を確認して、可能な限り無金利の支払い回数で支払うべし。金利が発生せざるを得ない場合は、繰り上げ可能なときに一気に繰り上げ返済して極力金利を抑えるべし!
節約は蓄財の第一歩!